模型日車が任務から帰ってくるとマンションのコンシェルジュから声をかけられた。どうやら自分たちが留守の間に荷物を預かっていてくれていたらしい。軽い挨拶とお礼を言い荷物を受け取ると自宅へ…玄関を開けて家に入ると靴を揃えてリビングに、受け取った荷物はテーブルへ…洗面台を経由してスーツを脱いで部屋着に着替える。
「さて、始めるか」
ソファーに座りコンシェルジュから渡された荷物の封を切る。箱を開けると色んな種類のパーツが出てくる。
「ただいま戻りました」
広げたところで恋人の七海が帰ってきた。
「おかえり」
「これは…何を?」
「テオヤンセンという芸術家を知っているか?」
「…すみません…知りません」
「オランダの芸術家でな、面白い芸術作品を産んだ」
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