Secret Treasure 今日もステージ上の善逸さんは、まぶしいくらいに輝いていた。
たくさんのライトを浴び、キラキラと光る汗に濡れた金色の髪。柔らかな黄色と白でまとめられた衣装は、襟元の刺しゅうや胸元のリボンがアクセントになって、まるで王子様のようなきらびやかさを放っていた。伸びやかに歌い上げる声は会場全体を震わせ、弾ける笑顔は一瞬で客席を照らす。
視線を巡らせれば、客席は一面、善逸さんのイメージカラーである黄色のペンライトに染まっていた。きらめく光の海が波打つたび歓声が湧き、その中心に立つ彼はまるで太陽そのものだった。
「今日は来てくれて、ありがとうー!!」
「みんなに会えて嬉しいよ、愛してるよ!」
曲の合間のMCで、善逸さんが言葉を発するたびに、会場からは悲鳴にも近い歓声が上がる。
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