学パロ 人外ノアくん人間ヴァンさん生徒会室の作業用テーブルの前に座り、1人黙々と各委員会から挙げられた報告書や要望書に目を通し内容を簡潔にまとめていく。
生徒会会長であるピエラ先輩と副会長であるニコラ先輩は急がなくて良いと言ってはくれたが、受験生である先輩方の都合を考えると早いに越した事はないだろう。生徒会書記であり2年生の自分がここは頑張るべきだ。
そう考え、まだまだ残る書類の束を見ながらペンを握り直そうとしたヴァン・ヘルシングだったが、ふいに後ろから首筋に冷たい物が当たった。
「おいっ!何だっ⁉︎」
思わずそう言って振り返った先には、2本の缶コーヒーを手に掲げこちらを見つめる銀髪の男子生徒、ノア・ネヴァーナイトがいた。
先程の冷たさはその缶を当ててきたのだろう。彼は悪戯が成功したとばかりに赤い眼を細め楽しげに口に弧を描いている。
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