ゲイの世界ではタチよりネコのほうが多いという情報を目にしたので、冬彰でそれっぽい話を書きたいな~と思って書きはじめました。
上記の話は国によるという情報も目にしましたが、少なくとも日本ではネコのほうが多いとのことでした。(本当かは分からないけど。。。)
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❏設定❏
・二人とも成人済み
・彰人→タチじゃないのにネコしか寄ってこなくて悩んでいる
・冬弥→タチだけど好みのネコに出会えなくて悩んでいる
❏本文❏
彰人「――――…………」
彰人:地面に視線を落として、暗い表情を浮かべながら街中を歩いている
彰人「……」
彰人:突然歩くのをやめて立ち止まると、はあっと盛大な溜息を吐く
彰人(まあ、こんな外見だしな……傍から見ればタチっぽく見えるんだろうな……)
彰人:タチじゃない自分にネコばかり寄ってくるのは、チャラそうに見える外見のせいだろうなと自嘲気味に口角を上げる
彰人(そもそも、ネコの比率が高すぎて、タチの奪い合いみたいな状況になってるってのもな……)
彰人:道端で立ち止まっているせいか、不思議そうな表情を浮かべながら近くを歩き去っていく人々をよそに、地面に視線を落としたまま苦々しい表情を浮かべている
彰人(オレがタチになれば問題は解決するのかもしれねえけど、何度タチ側をやろうとしても、全然勃たなかったっつーか……)
彰人:その時の気まずい状況を思い出してしまい、更に苦々しい表情を浮かべる
彰人(――――~~~~っ! クソ……!)
彰人:悶々と考えこんでいるうちに怒りが沸き起こってきたらしく、ギリッと大きな歯ぎしりの音を立てる
彰人(うだうだと悩んでんじゃねえよ! こんなの、マジでオレらしくね――――)
ドンッ!!
彰人「――――…………っ!?」
彰人:勢い任せに歩きだそうとした瞬間に前方にいた人物とぶつかってしまい、軽くよろめきながらもなんとか体勢を立て直す
彰人「す、すみませ……」
彰人:謝罪の言葉を述べながら顔を上げると同時に、ハッと目を見開く
彰人・冬弥「――――…………」
彰人・冬弥:突然の出来事に驚いたのも束の間、なぜかお互いに相手の顔から目が離せなくなり、二人の間だけ時が止まったかのようにじっと見つめあう
彰人「……」
冬弥「……」
彰人:冬弥の顔を見つめているうちに段々と頬を赤らめていくも、再びハッと目を見開いたかと思うと、慌ててその場を通り過ぎようとする
彰人「あ……っ、そ、その、ぶつかってすみませんでした……そ、それじゃ、失礼します……」
彰人(な、なに、赤くなって……い、いくら、最近ヤってなくて、欲求不満だからって……)
彰人「……」
彰人:今しがた目にしたばかりの冬弥の顔を脳裏に浮かべると、ごくりと喉を上下させる
彰人(マジで、どうかしてるよな……一度でいいから、こんないい男にメチャクチャに犯されてみてえ、なんて……)
冬弥「あの、待ってください……」
彰人「――――…………!」
彰人:ビクリと肩を震わせると、戸惑い気味の表情を浮かべながら、背後にいる冬弥を振り返る
彰人「……」
冬弥「……」
~場面転換~
彰人「――――…………っ、や、あ……っ、あ、ああ……っ、ん、あ……っ、あ、ああぁ……!」
冬弥「その様子では、かなりご無沙汰だったみたいだな……」
彰人・冬弥:人目につかない路地裏で、冬弥が彰人を壁に押し付けながら、向かい合わせの状態で激しく腰を打ち付けている
彰人「――~~っ! は、あん……っ、まじ、で……ひさし、ぶり……っ、すぎ、て……っ、や、やば、い……っ、しぬ、ほど……きもち、い……」
冬弥「ふっ、そうか……すまないが、俺も久しぶりすぎて、手加減できそうにない……」
冬弥:そう言うと、すでに激しかった律動の速度を更に速めていく
彰人「――――〜〜〜〜っ!!」
彰人(久、し、ぶり……っ、なの、も……ある、けど……っ、こん、な……っ、好み、の……やつ、に……っ、こ、こん、な……っ、こん、なあ……っ、――――~~~~っ!)
彰人:呆気なく限界へと導かれてしまい、ビクビクと激しく全身を痙攣させたかと思うと、ドライオーガズムによって射精をすることなく絶頂に達する
冬弥「凄いな、まだ一度も射精していないのに、出さずにイったのか……」
彰人「――~~っ! い、言うな、よ……っ、は、恥ずかしい、だろう、が……!」
彰人:すっかりと蕩けきった表情を浮かべながら冬弥の顔を上目遣いで見つめていたものの、唐突に投げかけられた言葉にすでに赤かった顔を更に赤らめると、冬弥の顔をキッと睨みつけながら瞳を潤ませる
冬弥「……」