お茶でもしませんか?先日、打ち合わせに来た時に手渡された🌸の名刺を片手に深呼吸するロナルド。
「さりげなく…ま、まずはお茶から。原稿の相談とかに誘って…」
ブツブツ言いながら名刺に書かれた携帯番号をスマホに打ち込んでいく。もう一度深呼吸。彼女がが電話に出るのを待った。
『はい、オータム書店編集者🌸です』
「ロナルドです。こ、こんにちわ」
『こんにちわロナルドさん!先日はありがとうございました』
「俺の方こそ、なんか途中から申し訳なくて…」
『いえ!私が不甲斐ないばかりに。あの今日はどんな御用でしょうか?』
「えーー原稿の相談をしたくて…」
『分かりました!フクマさんにも声かけますね』
「あ!いや、🌸さんに相談したくて!じょ、女性視点で話を聞きたくてフクマさんには…」
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