魔女集会で会いましょう※ハイリア人が差別されたり奴隷として売買されている世界線
奴隷商人「そこのリトのハンサムお兄さん、このハイリア人の小僧はどうだい?男だから荷運び畑仕事力仕事何でも出来るし、飽きたら魔物の群れに放り込んで逃げてる姿を楽しむのもできるよ!今なら安くしとくよ〜!」
リーバルが檻の中を見るとガリガリに痩せたハイリア人の小僧が一匹。ボサボサのシラミの湧いた髪の間からギラギラの目がこちらを睨んでいる。
リーバル「フン、こんな痩せっぽちなの買ってもしょうがないね………ただ、いまはメドー忌の時期だからね……メドーの功徳のために買っておくよ、はいお代」
「ありがとー!毎度どーも!」
檻から出される子ども。首輪に腕輪、首輪には「リンク」と名前が書かれている
「さて…リンク、今から君は僕のものだ、僕には絶対服従、どんな命令でも言うことを聞くんだね」
リンク「(こくり)」
リーバル「いい返事だ」
リーバル「じゃあまずは食事だ!僕の奴隷になったからにはそんなガリガリは許さないからね、僕の代わりに荷物を運ぶだけじゃない、いざというときは戦ってもらわないとね!」
「次は風呂!徹底的に洗うよ!……なんだこのまるまる太ったシラミは!次はキミがこれだけ太ってもらいたいものだね!」
「文字が読めない!?僕の奴隷としてあり得ない!どんな本でも読めるようになってもらうよ!」
「スプーンとフォークはこう持つ!ほら、口の周り拭いてあげるから……!こんなに汚して……ここでは誰も君の食事をとったりしないから」
「怖くてひとりで眠れない?まったくハイリア人ってみんなこうなの?……ほら、僕の寝床においで、入って……何の物語がいいの?リトの英傑と退魔の騎士様の物語?またあれ?いい加減僕が飽きたんだけど?」
「リンク、いいから逃げろ!僕の代わりに戦うだって?フン、あんな戯言を本気にしてたわけ?こんなボコブリンの群れ程度、僕には肩慣らしにもならない、むしろ君がいたら迷惑なんだけど?ケガをしたら誰が面倒を見ると思ってるの?」
「まだ台所に入ってきたらダメだって!!……今日に限ってなんでこんなに早く帰ってくるんだよ……いつもならまだ近所の村の子どもと遊んでる時間だろ?……見たらダメだって失敗したから!……ケーキなんてはじめて作るからうまく膨らまなくて……いつもの料理は上手だって?あれだって、昔から何回も作ってるから上手く作れるだけで……ケーキなんて、誰かのために作るなんてはじめてだったし……ああそうだよ!君の誕生日ケーキ!君がここに来た日だから……………分かったよ、慰めてくれるの?ありがと…………どっちがお祝いされてるんだか……」
「なんで熱を出したのを黙ってるかな…!!!看病する僕の身にもなれよ!……心配させたくなかった?まだガキのくせに生意気だね!ほら、薬だよ、子どもなら大人しく薬を飲んで寝てなよ」
「……ほら、こっちきて……寂しいなら抱きしめてあげるから……さっさと寝ちゃいな、寝て起きたら次の日だから」
10年後……
リンク「リーバル、貴族からまた求婚の手紙が届いたよ、でも大丈夫、俺が代わりに返事をしていたから、大魔法士リーバルはあんたなんかと結婚しないって」
リーバル「勝手に返事を書くな!!……全く、僕のサインを使う権限を与えるんじゃなかったよ……今からでも権利を剥奪しようかな……」
リンク「悪かった?でもリーバルと結婚するのは俺だしリーバルを守れるのも俺だけだよね?もし貴族なんかと結婚したら、初夜の寝床に忍び込んできたやつを八つ裂きにするから、俺が」
リーバル「あー…昔はそれなりに可愛かったのに、なんでこうなったんだろう…金のライネルすらひとりで倒せるし」
リンク「リーバルを守るために決まってるだろ?君の騎士は俺だけだから」
リーバル「僕は大魔法士だ、誰にも守られる必要はないし結婚するつもりもない!」
リンク「純潔を失ったら魔法も失うから?じゃあいつか魔法士じゃなくなってもいいぐらい俺のことを好きになってくれたら、結婚してくれる?」
リーバル「そんな日はありえない、君は成人したらこの近くの村娘と結婚する、はいこの話は終了!」
リンク「俺、絶対に諦めないから、俺が好きなのはアンタだけだから」
リーバル(まったく…なんでこうなったんだ!?!!?)
リンク「10年前に俺を買いに奴隷市場に来たのって、奴隷解放活動をしていた仲間と偵察に来たからだろ?普段はそんなこと絶対しないのに、なんで俺を買ってくれたんだ?」
リーバル「別に……君があんまり痩せてたからね、可哀想に思っただけ!」
リンク「あの頃、いつも腹が減って死ぬほど嫌な思い出しかなかったけど……リーバルが買ってくれたから、痩せてて良かったな(ニコッ)」
リーバル「(ムカーーーッッッ!)リンク!今日は久しぶりに子豚を丸ごと焼いてやるから!全部残さず食べるんだよ!」
リンク「えっ?いきなりどうしたの?誕生日でもホリデーでもメドー忌でもないのに」
リーバル「うるさい!ケーキもつけてあげるからね!せいぜいお腹いっぱい食べるんだね!」
リンク「??」
リーバル(お腹が空いて死ぬほど辛いなんて…もうそんな思いさせてやるもんか!僕のプライドが許さない!)
リンク(いきなりどうしたんだ??)←分かってない
後で村の友達にそのことを話したらリーバルの気持ちを教えてもらい、さらにリーバルが大好きになったリンクだった。
モブの青年が薬をもらいに訪ねてきたらリーバルに一目惚れしたりそういう話も妄想してた
これ「リーバルの純潔を奪えば凄まじい力が手に入る」みたいな設定があったらモブとかモブ魔物とかから定期的にリーバルが襲われかける→すんでのところでリンクが助ける→リーバルのエッチな姿に2人でわたわた…みたいなエッチな展開にできるのでは?
あと逆も好きかな……
リト族が奴隷として売買されてる世界線で、ハイリア人であるリンクは運命の番を探してて、ある日奴隷市場に違法商人を検挙しに行ったら小さくてボロボロのリーバルがいて一目で番だって分かってめちゃくちゃ好きになって守ろうとするやつ……