洗濯機リンゼル「はぁああぁーー!めんど、くさいッッ!! 」
監視砦のプルアの自室にて、そんな叫び声がひとつ上がった後。やがて間もなく、トンカン、トンカンと、何かをハンマーで打ち付けるような音が響いた。
「できたッッ!! 」
数時間後。ふぅ……ッと、額の汗を拭いながら満足気にプルアが一息つくのと、ものすごい音がするので様子を見に来たゼルダが部屋の扉を開けるのは、ほぼ同時だった。
「プルア、さっきからすごい音がしていますが……大丈夫ですか? 」
「あ、姫様。ごめんね、うるさかった? 」
ゼルダが来ていることに今気付いた、とばかりに、プルアが扉を振り返って答えた。
「いえ、何も問題がなかったのなら良いのですが。ええと、それは……なんですか?」
2124