目を覚ますと見知らぬ部屋に私は
その隣に並んで眠っているのは学生服を着た少年。
学生時代の天国獄の姿だった。
そうだね、簡潔に言えば私と君で性行為をすればこの部屋から出られる、ということだ。
出口のない部屋に
箇条書きで
先程まで自分の置かれた状況に文句を
そうだよね、私のようなおばさんとじゃ嫌だよね。他に方法がないかもう少し探してみようか。
あー……そういう意味じゃなくてそもそも倫理観の問題というか……
獄は
どうやらこの獄は
私は女性として脱出
この部屋について調べてみたけど、やはり指示通りに動くしか方法はないようだね。
備え付けのソファに獄は
近づくと身構えた。
ああ、大丈夫。何もしないよ。
獄……くん、は好きな人はいるのかい。
それに、未成年である君のためにも最大限の配慮ができるように話を聞いておきたいんだ。
……好きなやつは……います。
あ、だからって脱出を諦めなくて
そいつ、物分かりは良いやつなんでやむを得ない事情があったって説明すれば
こんな非現実的な
とにかく、自分以外の人と経験があるからって
思います。……多分。
そういうあんたは旦那とか付き合ってる人、いないのかよ。
そうだね……でも獄くんと同じで好きな人はいるんだ。
俺はあんたの好きな人じゃないからわからないけど、俺だったら一方的にそう思われ続けるほうが
でも……彼もそう思っているかもしれない。
俺のほうは準備、できてる。あんたがいけるならいつでもいいから……。