けたたましい竜の鳴き声
アドラステア帝国の攻撃により大教主レアを失ったセイロス教団は事実上、壊滅した。
我が主は師と呼び慕うあの方
レアに与えられた力から開放され、真の人間となった
師のそばにいたい
穏やかな寝顔を見守りながら手を握るその姿は少女
朝焼けに照らされた橙の髪が輝いている。
兵舎で休まれていたのでは?
休むように言われたが、あの戦いの後だとどうにも落ち着かなくてな…
エーデルガルトはいっしょではないのか?
師のそばにいたいと……エーデルガルト様の隣をあの方に奪われてしまいました。
寂しいかい?
自分には頼れる人がいる、だからもう大丈夫だとその言葉を聞いて安心しました。
ならば、私の隣にいればいい
ああ、私は、この方を、フェルディナント殿を好いている。
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