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    AVを一緒に見る貘梶♀

    ついてる。それに気づいたのは、風呂に行こうとした時だった。DVDレコーダーの起動ランプが青く輝いていて、僕は持っていた着替えを落としかける。
    「どうしたの」
    「な……んでもないです」
     手元を確認して、それからクローゼットの前に戻った。しぶる僕の手をちょいちょい引いて、ランジェリーコーナーで一緒に選んだやつ。僕はそれに名前をつけていて、白いフリルがたっぷり使われてるやつをジュリー、黒くてスケスケなやつをベルモット、赤と黒の強そうなやつを雄子、青と白と灰色のやつを複雑骨折、紐をスケベフェアリーと呼んでいた。僕自身の好みとしては複雑骨折が一番気に入っているのだが、ジュリーも割と好きだったりする。賭郎勝負のときは雄子を着ていく。普段は中学生用に売ってる白いやつ。身体にフィットするし、生地は柔らかくて肌に優しいし、僕のサイズなら少し大きめを探せば十分収まる。満足に栄養を摂れるようになったからだろうか、前よりもふんわりしてきているのは確かなのだが、ブラの代わりにラップと薄手のタオルを巻いて安全ピンで固定していた頃のことを思い出すと「買い替えたほうがいいかなぁ」という気持ちは「まぁいっか」で吹き飛ばされてしまうのだった。ナプキンの代わりに学校のガッサガサなトイレットペーパーを折りたたんで代用していた戦歴をナメないでほしい。
    「どれにすっかな……」
     たっぷり悩んでからそのうちの一つを手に取った。風呂場に向かう僕の後方から「カリッ」と聞き慣れた音がして、僕は今日も貘さんの手の上かと思うと何としてでも一泡吹かせたくなる。
    「……何?」
    「当ててくださいよ」
    「ジュリー」
    「……へへ」
     着替えを持ったまま、両腕を後ろで組んで伸びをした。
    「違った?」
    「……驚きますよ」
     かり梅の空袋を指でパタパタ遊ばせながら、彼はスッと目を細めて眼下に睫毛の影を作った。
    「……へぇ」
    「楽しみにしててくださいね!」
     脱衣所に入っていく僕の足が浮き足立っていたことは言うまでもない。




     風呂から上がってリビングに戻り、今日のぶんの薬を飲む。ドライヤーのスイッチを入れようとしたところで、後ろのソファに貘さんが座ってきた。手には三枚のアレを持っており、床に座っている僕の前に並べる。
    「俺が乾かしててあげるからさ、梶ちゃん選んでなよ」
    「今日はこの三つから一つですか」
    「うん」
     僕は割とAVを見るタイプの女だ……と思う。いいものは共有するのが吉なので、何の間違いか彼と付き合うようになった後もこうして鑑賞会を開いている。というか、その後はもれなくその……ゴニョ……に持ち込まれてしまうので実質「お誘い」でもあるのだが、気が乗らないときでも「今日は見る気分じゃないんです」と間接的に断わることができるから、傷つけることもなくWin-Winなわけで。いや、こんな手順を踏まずに「ねぇ梶ちゃんえっちなことしよ」と玉砕覚悟でちょっかいをかけてきて見事に玉砕することもままあるから、これはあまり機能していないのかもしれない。
     熱風と貘さんの指がわしゃわしゃと髪の毛を好き勝手暴れさせるせいで前が見えにくいんだけれども、並べられてる三枚のAVを検品するようにじっくり眺める。
    「なんか甘々なやつが多いですね……」
    「だって好きだし……」
    「縛られてるやつとか無いんですか」
    「そこに無ければありませんー」
    「抵抗できないのに気持ちよくされて……みたいなやつのほうがアガるんですけど」
    「だめ。地雷。そういうのは梶ちゃんだけで見て……っていうか見ないで、情操教育をなんだと思ってるの」
    「えー」
     いま情操教育って言いました?
    「僕も結構単純ですね……パッケージ見てたら無いちんちんがイライラしてきました」
    「梶ちゃんにちんちんがあったらそっちでも気持ちよくさせてあげられるのになー」
    「まさかしゃぶるとか言いませんよね?泣きますよ」
    「なんでよ」
     軽口を叩き合いながら、「これにします」と指差したのは「Fカップの彼女と初H大作戦〜天国みせてヤりますよ〜」という、まぁいつものシリーズのやつだった。僕はこのAV特有の頭悪そうなタイトルがあまり嫌いではない。そもそもこういうそのそれは哲学者の如き悟りの境地でするものではなくIQ2でするものだと昔の偉人が決めてくれたので、たぶんこれで大正解なんだと思う。
    「梶ちゃんはストーリーしっかりめに作られてるやつが好きだよね」
    「シチュエーションって結構大事じゃありません?貘さんは気にしないんですか」
    「そんなにこだわりは無いかな」
    「へぇ……そこはやっぱ男女の脳みその違いなんすかね」 
     裸体が乱舞している表面がDVDレコーダーに収納されていく。明日、近所のスーパーで豚と鳥が特売になるのを思い出して「明日の昼ごはん、オムライスと親子丼ならどっちが食べたいですか」と聞くと「え?それ見ての連想?」と引き気味に聞き返された。ちなみにオムライスがいいらしい。中身のチキンライスに入れる肉を刻んだ豚にする。マルコもお気に入りのメニューだ。
    「そう言えば、マルコっていつ帰ってくるんですか?いま午後の二時半ですけど」
    「七時半には帰ってくるって言ってたよ。有志と鬼ごっこしてくるんだって、逃げる側で」
    「うわ、絶対捕まらなさそう」






    続きはどこ ほしい 無い? いつか…?
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    0XXVfGigyJEYnRb

    MAIKINGAVを一緒に見る貘梶♀ついてる。それに気づいたのは、風呂に行こうとした時だった。DVDレコーダーの起動ランプが青く輝いていて、僕は持っていた着替えを落としかける。
    「どうしたの」
    「な……んでもないです」
     手元を確認して、それからクローゼットの前に戻った。しぶる僕の手をちょいちょい引いて、ランジェリーコーナーで一緒に選んだやつ。僕はそれに名前をつけていて、白いフリルがたっぷり使われてるやつをジュリー、黒くてスケスケなやつをベルモット、赤と黒の強そうなやつを雄子、青と白と灰色のやつを複雑骨折、紐をスケベフェアリーと呼んでいた。僕自身の好みとしては複雑骨折が一番気に入っているのだが、ジュリーも割と好きだったりする。賭郎勝負のときは雄子を着ていく。普段は中学生用に売ってる白いやつ。身体にフィットするし、生地は柔らかくて肌に優しいし、僕のサイズなら少し大きめを探せば十分収まる。満足に栄養を摂れるようになったからだろうか、前よりもふんわりしてきているのは確かなのだが、ブラの代わりにラップと薄手のタオルを巻いて安全ピンで固定していた頃のことを思い出すと「買い替えたほうがいいかなぁ」という気持ちは「まぁいっか」で吹き飛 2210

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