冬島隊の場合「そうね……1年よ。あと1年経ってご覧なさい。その頃には流石の鈍感適当男ですら気づくでしょうよ。」
むしろそこまでの期間で何も無ければそこまでって事ね。
と意味深に付け加えた真木はじゃ、私資料届けてくるから。と隊室を出ていった。
「たいちょ〜、言ってることわかった?俺には呪いにしか聞こえねーや」
鈍感適当男って誰の事だろうな、とお気楽に笑う可愛い隊員に、なんとなく真木の言いたいことが分かってしまった冬島はどうしたもんか、と首をかく。
「女の子は怖いってことだろ。」
「ハハッ、隊長が言うなら違ぇねぇや」
一体どこまで分かっているのやら。
愉快そうに笑う当真を見て、茅色の髪の少女の無事を祈る冬島であった。
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