文武両道、品行方正、おまけに容姿端麗の才色兼備。絵に描いたような優等生で全校生徒のみならず教師陣にも絶大な人気と信用を得ていながら、自身の人気を鼻にかける素振りすら見せずに穏やかな微笑みを浮かべる、我が校自慢の生徒会長は。
放課後の生徒会室でまったく違う顔を見せることを、俺だけが知っている。

「はー涼し……ほんと、この季節だけは生徒会入って良かったって思うんだよなあ」
「普段やりたくもねェ仕事を嫌な顔ひとつしねェで引き受けてやってンだ、これくらい当然の権利だろォが」
「いや、うん、お前に言われちゃあ俺なんかは何も言えなくなると言いますか……」

完全無欠な生徒会長、一方通行。いい子ちゃんの外面を捨て去り、生徒会室に俺しかいないのをいいことに、不遜な態度を隠しもせず言い放つ。言い方はともかく、普段の一方通行が抱えている業務量を側で見ている俺としてもほぼ同意見なので、誤魔化すように相槌を打つしかない。曖昧な返事しかできない俺には目もくれず、一方通行は書類にペンを走らせ続けている。その小気味よい音を聞きながら、そっと一方通行の横顔を盗み見た。

任性的指挥官“夜良好像生气了。”昼恶有个朦朦胧胧的念头，可是当他用这个问题去询问夜良的时候，只会得到一个相同的回复，夜良会笑眯眯地盯着他的眼睛说：“怎么会呢，无敌的指挥官想多了。”
虽然夜良的态度与平日里并没有什么不同，昼恶总是感觉哪里有些不对劲了，由于后背受伤的缘故，他被夜良禁止私自下床，所以现在他只能趴在床上，竖起耳朵听着房间外面的动静。厨具的碰撞声响较之以往来说有些大了，一枚鸡蛋似乎被用力敲击一下后才滚入锅中发出滋滋的响声，刀刃撞击在菜板上咚咚咚地连着床板好像也在振动，昼恶甚至在里面听出了一丝怪异的杀气，他悄悄地吞了吞口水，立起的耳朵慢慢放平与有些凌乱的头发贴在了一起，连尾巴根部的毛发也微微炸起不安地晃动了两下。