Eの報告2月22日から2月23日怪異というのは本当に色んなものがあるもので、かくれんぼに誘う子ども、呪いの市松人形や、飛び降りが絶えないビル、呪われた宝石……
二人が出会った、たった1日の中でも数え切れないほどある。
それくらい多彩だ、だから、今回の怪異というものはその多彩のうちのとびきり彩りがあるものだと考える。
発端は、とある古物商からの連絡。
なんでも買い取った品に呪いがかかっているらしくどうにかしてほしい……とのことだ。
「嫌な予感しかしねぇ」
「まぁまぁ、行ってみなきゃわかんないよ」
出かける前の二人のやり取りを思い出す。
眉間に皺を寄せた中年男性と、どこにでもいそうでいない好青年
あの夜から半年、KKと暁人はゴーストワイヤーのメインメンバーとなっていた。
3859