光 控えめなノックの音ともに金の髪がひょこりとのぞいた。
「タッツン先輩ー、起きてるー?」
「おはよう巽先輩! 朝だよ!」
「あいにくのお天気ですがいかがでしょう…?」
ドアが開いて見慣れた顔がみっつ、ちいさいのから順にぞろぞろとあらわれる。可愛らしいものだと巽は口元をあげた。
おはようございます、そう挨拶を返してベッドの背もたれまで体をひきあげる。エアコンは効いていたものの、冷やしてもよくないかと布団をかけなおす。
こちらがまだベッドにいると知って三人は驚いたようだった。あれっと藍良が目をまるくして、それからふいと顔を曇らせる。
「……もしかして足が痛むとかある?」
昨日オレはしゃぎすぎちゃったかなあ? と気に病むようなのに巽はあわててかぶりをふった。
4143