ショタくんと番くじ「愛咲陽、いい加減俺のスマホ返してくれ」
「だめ!まだみるの!」
「オイオイ愛咲陽、本物の俺たちよりフィギュアのが良いってのか〜?」
そう揶揄うように俺の頭をつついたひざしさん。
勿論答えはNOだ。生身の消太さん達に敵うグッズなんて存在しない。否、存在し得ない。
だけど、だけど…このフィギュアは別だ。めちゃくちゃ欲しい。今すぐ欲しい。全国の販売店舗買い占めたいくらいには欲しい。
そう言った意味も込めて、俺は二人をキッと睨みつけた。
「ただでさえ消太さんのぐっずすくないのに、こんなにかっこよかったらかいしめられちゃう!ひざしさんもかっこいいし、このふたつせなかあわせでかざったらぜったいかっこいい!」
「愛咲陽、何体欲しい?」
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