デザインを破壊せよ「デザインが崩壊したデザインに惹かれる…
デザインを破壊したいから、デザインを学びたい!」
会社の掲示物 ポスティングされたチラシ 町中で見かける看板 古くから更新されていないHP…
そういった場所で目にするデザインをまったく意識していないデザインに以前から妙に惹かれる事が多い。
そんな事を考えていたときに思い出したのは過去「お品書きは面倒!ダサくてもいいじゃん」とイベントのお品書きを自分好みのダサさを意識して作ったものがSNSでプチバズリした事がある。その「ダサデザインの良さ」が共感を呼んだのだろうか。
しかし引用RTで「こんなのイケメンの変顔と同じ。ダサくしているつもりでもちゃんと読みやすくなっている。本当にデザインが出来ない人はこれすらも出来ない!肩身が狭くなるのでやめて欲しい!」というクソリ…ご意見が届いて衝撃を受けた。
自分ではほぼ無意識すぎて分からなかったが、確かに端を揃えるなどの工夫をしていた。わからない人にとっては、その感覚すらないということなのか。
私自身イラストは描くがグラフィックデザインをきちんと学んだことはない。だからこそ、無意識に自分がやっていることに気づかない。
つまり、無意識に整えているものすら破壊するには「デザインを正しく学ぶ必要がある」のではないかと考えた。ロジックがわかれば、それをとことん無視することにより、デザインが本当にわからなくて出来ない人すら欺ける本気の変顔を作れるのではないか。そう思うと気持が沸き立った。
世界征服をするために努力をするラスボスってこういう気持なのだろうか。
というわけで、この本はグラフィックデザインをまともに勉強したことがない人間が書籍などを読んで基礎を学び、それを活かしてデザインの破壊を試みた本である。
見開きで、破壊したものと正しく作ってみたものを並べる仕様になっているので、反面教師として役立つ部分があるかもしれないので、デザインがわからなすぎて苦しんでいる人にもなにかヒントになるかもしれないし、デザインの先輩方などは「こうやればもっとデザインを破壊できるよ」とアドバイスをもらえると嬉しい。
さあ、破壊するぞ!