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    @3510mico

    新さんまじダンディ聖母

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    1000文字以内SSチャレンジ1日目はC翼の健小次

    #C翼
    #c翼
    #健小次
    kenKoji
    #SS

    人はそれをなんと呼ぶそれは心臓を覆うどろどろとした醜悪ななにかだった。
    心臓の周りに膿のようにずくずくと溜まり続け、勝手に肥大化したこの醜悪ななにかがいつか口から溢れ出してしまうのではないかと、なす術のない俺は戦々恐々とする事しか出来ない。

    清々しく嫌味の無い高慢な態度で煽る絶対的自信を
    平気で名前を呼べる距離に近づける馴れ親しみやすさを
    パーソナルスペースに踏み込み懐柔する狡猾さを
    しがらみの無い文句で小競合える真っ直ぐな素直さを
    穢れの無い憧れと崇拝を込めた屈託の無い純粋な瞳を
    あの人が求めた父性につけこんだ大人の巧妙さを

    追いかけられていると信じて疑わずに翻弄する傲慢さを

    目にする度に、その醜悪ななにかが俺の中で増殖を続ける。


    「なにを悩んでんだ、若島津」

    俺の名前を呼ぶ日向さんが俺の目を見つめる。
    俺の目を見つめるその紅蓮の瞳に、俺の目の奥に溢れたどろどろとした醜いものが見透かされている様でぞわりと身震いする。
    その力強く美しい紅蓮の瞳にこんな醜悪なものを映してはいけない。俺は目を伏せ紅蓮の瞳から目を逸らす。

    「俺にはおまえが何を悩んでるのかは分からない。けどな、若島津」

    目を逸らした俺に何かを察したのだろう、こういう時だけやたら察しの良い日向さんの紅蓮の瞳は鋭く最も簡単に俺の目の奥を突き破る。

    「俺が背中を預けてるのは、お前だけだ」

    そう言って去り際に俺を慰める様に左肩を優しく叩く。
    日向さんが去った後も触れた肩だけがやけに熱を帯びて、その熱を留まらせようと右手で左肩を掴み覆う。


    日向さん、あんたがどれだけ俺を信頼してくれていても、俺はその全てを受け入れる事は出来ない。
    知られたく無い、知らなくていい、俺の不誠実な内緒事。

    俺はあんたに関わる全ての人に理不尽な怒りの感情を抱いてしまうのです。
    誰かがあんたに触れるだけで憎くて憎くて堪らない。


    くるしい、誰にも知られたくないこの苦しみの名前はなんと言うんだ。

    自分が持っていない才能をねたみ自分が出来ない事が出来る行動力をそねむ。

    ああ、この感情を、人は嫉妬と呼ぶのだろうか。
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    DONE【安ピク】
    現パロ安ピク(ピクてゃ出てないけど)
    某2ちゃんの書き込みのパロです。
    安原課長の部下なパペくん視点のお話。
    安原とピクてゃは同棲してる恋人設定です。
    安原課長のお昼ご飯〜喧嘩した次の日編〜僕が配属された部署の課長である安原さんはデキる人だ。
    端正な顔立ちだが若干強面で仏頂面の安原さんだが、話してみると意外に軽快な人で部下にも慕われていて、僕達部下からすれば頼れる兄貴分みたいな存在だ。
    それに頼もしく人望も厚い上に仕事が出来る人でもある。僕の先輩に当たる人によると安原さんが配属された後業績がうんと上がったという噂もある。
    要は安原さんは僕達部下にとって憧れの存在でもあった。
    そんな安原さんだが、今日の安原さんはいつもとてんで違った。

    出社時から頗る機嫌が悪い。部下の僕達や会社の人に対する態度は至って普段通りなのだがそれ以外の時の機嫌が爆発的に悪いのだ。
    デスクに座って部下が提出した書類を確認しているだけなのにその背中から醸し出すオーラは尋常では無く、その書類の作成主であるハピはまるで大目玉を食う直前の子供の様にデスクで縮こまり半泣き状態である。あまりにも可哀想なので昼飯を奢ってやろうと心に決めた僕。
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    つーさん

    DONEライダンのガルツトで、オメガバースネタ。まだ出会ってすぐの頃の話なので、それっぽいシーンは出てこないです。
    いずれ恋愛に発展するだろうけれど、まだ何かが芽生えそうになってるだけのお話。
    ガルツトのオメガバース小ネタ1 第2の性別という名称を、ツトムは一応知っていた。ただしそれは、あくまでもフィクション、創作物の中でだ。こんな風に自分が当事者になるなんて、思ってもいなかった。
     ライブダンジョン、或いはそれに似た世界に放り込まれたツトムの日常は、めまぐるしく変化していた。日々、対応していくのに必死だ。
     その中に、異世界に来てから付与された第2の性別というものがあった。オメガバースと呼ばれるそれは、α、β、Ωの三種類の性別が存在した。そして、ツトムは運悪く、その中でも希少価値が高く身の危険がつきまとうΩとなった。
     よりにもよって、自分で身を守る術のないヒーラーの自分がΩを引き当てた事実に、ツトムは頭を抱えた。Ωが抱える厄介な性質、男女問わずに子を産めるとか、そのために発情期が存在するとか、扱いが一歩間違えると性奴隷になりかねないとか、その他諸々は現世の創作物知識で持っていた。幸か不幸かはわからないが。
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