ever after長かった戦いが終わり、生存したディセプティコン一同は故郷サイバトロンへの帰路についている。死の星と化した故郷を再興するために。
サウンドウェーブはぐるりとメインブリッジを見渡した。船の舵を取るこの場にはスタースクリーム、ショックウェーブ、サウンドウェーブ自身、そして、
「メガトロン様、身体の方は問題ないか」
この中の誰よりも傷だらけのリーダーがいた。
サウンドウェーブは知っている。彼が戦いの後、総大将たる己よりも部下たちの治療を優先したことを。ボロボロに大破しながらもサウンドウェーブは見ていた。瀕死の体を抱き起こす銀の腕を、確かに見ていた。
あの地球という星で、メガトロンの何かが変わったのだ。それは良いことなのか悪いことなのか、未だに判断は付かない。だが、メガトロンの変化がなければ自分たちは今生きていないのだろう。敗北はしたが、メガトロンは生きている。自分たちも生きながらえ、こうして彼を支えられる場所にいる。
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