日溜まりのような日々を、君に「シュウ」
朝、ゆったりと流れる時間を非常に心地良く思いながら、同じリビングという場所で各々の時間を過ごしていると、唐突に1年前から同棲している恋人から声が掛けられた。
気持ちの余裕からゆったりと後ろを振り返ると、そこには真剣な顔をした彼が、我が家の大きめのダイニングテーブルの真ん中に座ってどんと構えていた。
このほのぼのとした時間に似つかわしく無い様相に思わず吹き出してしまう。
彼はそんな僕をひたすらにじっと見つめている。
笑いが収まると、すぐに駆け寄って彼の目の前の席に座した。
ぴんと背を張って、姿勢をきちんと整え終えてから言う。
「どうしたの?」
にこにこと笑ってご機嫌なのか小さく左右に揺れ始めたシュウを見ながら、ファルガーは重たい口を開いたかと思えば、存外さらっと言った。
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