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    キラライ

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    キラライ

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    フォーチュンドール本編37

    フォーチュンドール5章9話ドクターが幸の魔力強化をしようとしたが、魔導書の能力がドクターの魔力を吸い取り、巨大なクジラの魔物と化した。ドクターは逃げ出し、幸も気絶している状況で将信たちはクジラの魔物と戦うことになった。将信は幸を守るため、ひとまず地属性魔法で幸の周りを囲う。将信は室内戦があまり得意ではない旨をクランたちに伝えるとクランはここは任せてくれといい、光の弾を宙に浮かせ、魔物の周りで爆発させた。しかし、その爆発をの魔物は大きな口を開けて吸い込み、その後に咆哮をした。クランたちは何とか持ちこたえる。零子が後ろにまわり剣を投げ、雨は念力で宙に浮き、魔物の上に乗っかり拳で思いっきり殴りかかる。すると、魔物は大きく尻尾を動かし、零子は上手くよける。そしてクジラ型の魔物であるために潮吹き攻撃をする。ちょうど雨のいる足元から光が当たると虹色になる白濁とした液体が吹き出し、雨に直撃する。雨に纏わりつくその液体は次第に凝固していき、雨は上手く身動きが取れなくなり、下まで落ちてしまう。それをクランがキャッチしに行き、ダメージを抑えることができた。零子も雨を心配し、そちらに行く。

    「くっそぉ、なんだよこれ。」
    「雨、大丈夫か。」
    「これはいったい?」
    「下手にはがすと怪我する可能性あるけど…この物質からは魔力を感じる…もしかして…」

    クランは雨についたその物質を触りながら、魔法を使うとその物質がなくなっていく。その物質は魔力の塊だったのだ。一方将信は、幸の事を雫に任せてクランたちに加勢しようとした。あの巨体で暴れられては、なかなかうまく戦闘ができない。将信は魔物の周囲を地属性魔法で固めて動きを止めた。その隙を狙ってクランと零子も攻撃を仕掛ける。しかし、攻撃の半分は衝撃として吸収され、蓄積された衝撃は咆哮で一気に解き放たれ、その場の全員を襲う。さらに固めた足場まで崩されてしまった。いったいどうすれば…全員がそう思って瞬間、この部屋に一気に暴風が吹き荒れる。雫のものではなく雫の風魔法より安定した風魔法であり、その風を突き抜けるように、いつの間にか、この部屋にいた何者かが魔物に斬撃を加えた。魔物が大きく口を開けるが、その斬撃の一撃は重く、何度斬りつけられると、魔物はぐったりとし、その姿は塵のように消えていった。将信たちが、その斬撃を与えた人物を見ると、赤い剣を持っており、長い髪に帽子姿、瀬津がそこにおり、漣と天音がそこに走っていく。将信たちもそこへ行き、魔物を倒したことに感謝する。そこに信楽もやってきた。どうやらこの人たちは魔女の集会場に来たところを信楽の頼みでこの部屋に来るように言われたようである。

    「すまない、あいつを逃がしてしまった。逃げ足だけは早いんだよなぁ。」
    「いきなり、いなくなるから焦ったじゃねえか。それより、そちらの人は?」
    「俺は瀬津、こいつは漣、この辺で魔物が増えているからやってきたハンターだ。」
    「信楽さん、ここの魔物は討伐しました。」
    「瀬津さん、かっこよかったよ~!」
    「こんな危険な目に合うとは思わなかった。お前たち、頑張ったな。」

    魔物が消え去った後に、ボロボロになった魔導書が落ちていた。信楽がそのページをめくると、本の中身はズタズタになっておりとても読めた状態ではなかった。なるほど、魔導書が自我を持つと魔物となり倒せば本は読めなくなるのかと信楽は思い、後日魔女たちに伝えようとした。雫が漣に話しかけようとしたその時、幸は目を覚ました。少し頭がくらくらしているが、将信に何があったのか聞くと、将信は衝撃吸収の能力が使えるかどうか幸に試すように言った。幸はその能力が使えないことに気が付き、雫の魔法を受け止められないことに焦りを見せた。雫も少しづつ魔法が使えるようになっているので心配しないでほしいと幸に言う。一方、クランは瀬津に話しかける。

    「なあ、あんた。すごい剣術だったけど、どこで覚えたんだ?俺にも教えてくれよ。」
    「お前、魔法使いじゃないのか?」
    「剣術も少しは習ってるんで!でも剣って重たいよなぁ~。」
    「それなら、魔法を剣に形にしてみるのはどうだろう。異世界をめぐっていると色んな戦い方があるからね。」
    「異世界?どういうことだ。」

    漣と雨も話に入ると、雫もその会話に入ろうとした。

    「僕たち魔物ハンターは幾多の世界をめぐって魔物と戦い安定した世界を目指しているんだ。」
    「あ…あの…」
    「異世界に行くことなんてできるのか?」
    「まぁ、リーダーがいたらの話、瀬津さんはもともとこの世界の奴だけど、僕は異世界の者だよ。」
    「あのぉ…」
    「おや、何かようかい?」
    「風魔法…私にも…教えて…いただけない…でしょうか?」
    「いいよ?疲れてない?」
    「私は…大丈夫です。」
    「おう!一緒に魔法の特訓しようぜ。それより先に、魔力補給だ。」

    クランと雫は少し休んでから魔物ハンター2人に戦闘方法を教えてもらうことにした。幸も落ち着いてから、その特訓に参加することにした。将信も一緒であった。信楽は今回の件を他の魔女たちに報告した。
    信楽から逃げ、一件が終わってから研究室に戻ったドクターは信楽が報告した内容を聞き、とりあえずホッとした。そういえば、魔女の集会場にある隠れた書物庫から一冊、魔法研究にふさわしい魔導書を持ってきていたドクターは、その魔導書を置いたと思われる机を確認したが、魔導書が置かれていなかったため、どこに置いたのか少し疑問に思ったが。戸締りをしていなかったため他の魔女に回収されたのだと思い、まぁいいかと。そのことについては忘れることにした。

    幸が気絶していたころ、グレーラは黙って家から出て行った幸のことが心配になり、幸を探しに家を出ていった。思い当たる場所を探しても、見つからず。どこに行って何しているんだろうと考えていた時に目の前が暗転した。遠巻きからグレーラを見ていた鶴花が動いている人形は蛇壺に収納できるのかと気になってついてきたのだ。そして、グレーラが休んでいる隙を見て、蛇壺の中にいれてしまったのだ。中の蛇たちはグレーラに興味を持ち纏わりついたため、グレーラは動けずに叫んだところで蛇壺の外には届かず…そのまま鶴花は誉に呼ばれて、グレーラを連れて行ってしまうのだった。

    つづく
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    キラライ

    TRAININGフォーチュンドール本編37
    フォーチュンドール5章9話ドクターが幸の魔力強化をしようとしたが、魔導書の能力がドクターの魔力を吸い取り、巨大なクジラの魔物と化した。ドクターは逃げ出し、幸も気絶している状況で将信たちはクジラの魔物と戦うことになった。将信は幸を守るため、ひとまず地属性魔法で幸の周りを囲う。将信は室内戦があまり得意ではない旨をクランたちに伝えるとクランはここは任せてくれといい、光の弾を宙に浮かせ、魔物の周りで爆発させた。しかし、その爆発をの魔物は大きな口を開けて吸い込み、その後に咆哮をした。クランたちは何とか持ちこたえる。零子が後ろにまわり剣を投げ、雨は念力で宙に浮き、魔物の上に乗っかり拳で思いっきり殴りかかる。すると、魔物は大きく尻尾を動かし、零子は上手くよける。そしてクジラ型の魔物であるために潮吹き攻撃をする。ちょうど雨のいる足元から光が当たると虹色になる白濁とした液体が吹き出し、雨に直撃する。雨に纏わりつくその液体は次第に凝固していき、雨は上手く身動きが取れなくなり、下まで落ちてしまう。それをクランがキャッチしに行き、ダメージを抑えることができた。零子も雨を心配し、そちらに行く。
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    キラライ

    TRAININGフォーチュンドール本編36
    フォーチュンドール5章8話幸、唯、雫の3人はカフェで女子会をして楽しんだ。しかし、幸の様子が何かいつもとは違うように唯は感じた。幸に調子が悪いのか聞くと、何でもないというが明らかに表情は険しかった。雫も唯に言われて幸の表情を見る。幸は二人の視線が鬱陶しいのか早歩きをして、2人の前を歩くようにした。唯が何かしたなら謝ると言い、幸に手を伸ばすと、幸はその手を振りほどき、唯にビンタをした。雫は動揺し、幸の腕をつかみ揺さぶると、幸は雫を突き飛ばす。唯が幸の名を呼ぶと、幸は我に返り、何が起きたのかわからず、頭を抱える。

    「幸さん?どうしたんですか?本当に幸さん?」
    「わからない…今私は何を?」

    「っていうことがあったんですよ。」

    唯と雫は昨日の幸の事を凛太郎に話した。凛太郎は幸が魔導書を読んでいるという話を聞いていたので、それは魔導書の副作用のようなものではないかという。実際に凛太郎も魔導書を読んだ時に常に空腹を覚えていたので、魔導書の有害性を2人に話した。雫はぎょっとして、幸の性格が治らなかったらと心配した。唯が凛太郎の魔導書の能力がなくなった時はどうしたかを聞くと、魔女たちに捕まっていろいろされたというのだ。そして、魔導書の能力を本に戻す魔女は今は眠っていると聞いているので、他に案はないだろうかと考えていると、そこに信楽が現れた。信楽にも幸の話をすると、ちょうどいい機会だと雫に魔女の集会場に行ってみることを提案する。しかし、凛太郎はあまり乗り気ではなく、また魔女たちに何かされると考えると恐怖でしかなかった。そのため、雫と信楽で魔女の集会場へ行くことになった。と言っても信楽は場所を案内しただけで、あとのことは雫1人に任せたのだった。一人ぼっちになった雫は戸惑った。これなら唯ちゃんも連れてきたら心強かったなぁと思うが、せめてこの場所を一通り覚えようと見て周っていた。どこがどういった場所か聞こうにも、知り合いの魔女がほかにいるわけでもなく、話しかけるのも難しいと思っているし、さらに言えば他の魔女たちに怪しい視線で睨まれているような気がして、怖くなってきた。そんなところに、博士のような帽子に袖の長い白衣、ぐるぐる眼鏡をかけた女性が話しかけてきた。
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