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    オルト

    どうしようもないものを投下

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    オルト

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    555文字
    ガリカジのタイカケ
    なんの薬かはご想像にお任せします(続き書きたい気もしますが……)

    「ん~」
    「なに唸ってんの?」
     珍しく教科書をじっと睨んで唸っているタイガ。明日は夏なのに大雪かにゃ? なぁんてね。
    「べんきょー、しようと思って」
    「えぇ?!」
     本当に、明日の天気はヤバイかも。でもあんまり茶化してタイガのやる気をなくすわけにはいかない。
    「どれどれ? どこがわかんないの? 教えてあげるよ!」
     タイガの手にしている教科書は、魔法薬の教科書だ。複合的な魔法の知識が必要で、なかなか難しい教科だ。正直、今のタイガには難しすぎる。もっと簡単で単純なところから始めないと、挫折してしまう。
    「い、いい! これは、そのっ」
    「?」
     タイガは顔を真っ赤にして、教科書を閉じてしまった。一体何のページを見ていたのだろう。
    「もっと基礎的な科目から始めよう? それで、基礎的な学科がわかるようになったら、きっとその魔法薬の教科書に書いてあることもわかるようになるよ!」
     励ますように言うと、タイガは真っ赤な顔のまま真剣な目をした。
    「わかった。だったら、その基礎ってやつ、教えて」
     どうやらタイガは余程魔法薬の教科書を理解したいらしい。一体、なんの薬を作りたいのだろう?
    「わかった、一緒にお勉強しようね」
    「ん」
     俺が頭を撫でながら言うと、タイガはぴょこんと耳と尻尾を出して頷いた。

     数か月後、タイガの作った薬でひと騒動あるのだが、それはまた別の話。
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    オルト

    TRAINING付き合ってるタイカケ。初夜まで道のり通そう。タイガきゅんとお付き合いを始めて早三か月。そろそろ、キス以上のことがあってもいいんじゃないかと思っているんだけど、全然そんな気配はない。俺が一生懸命それらしい雰囲気を作っても、タイガきゅんには全然効いていない。ベッドに座って寄りかかったら、「眠いのか?」なんて聞かれるし、じっと上目遣いで見つめたら「何ガン飛ばしてんだよ。怖くねーけど」とか言われるし、二人きりの部屋で服を脱ごうをしても「暑いのか?」だって! 意気地がないのか、純情すぎるのか……。そりゃ、俺だってキスだけでもすっごくドキドキしちゃうけど……!
     いったいどうしたらタイガきゅんはその気になってくれるだろう? いっそ、正直に先に進みたいと言うべきか? いや、そもそもタイガきゅんはこの先を知ってるの? 俺だって最近調べて知ったのに?
    「うーん……どうしたもんかにゃ~」
     ネットの海で自分と同じ状況の人を探しても、ぴたりと一致する人はいない。それでも、恋人に仕掛ける方法はいくつか見つけられた。
    「何事もものは試しだよね」
     俺は「準備」をすべく、引き出しに仕舞っていたいたローションとゴムを手にトイレへと向かった。

    「ねぇね、タイ 1207