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    sky0echo

    @sky0echo

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    sky0echo

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    何番煎じ
    孤児で借金抱えている江澄を書こう藍曦臣が見たい
    というので、書き始めた冒頭

    現パロ 卒業式に両親がいないのは寂しかったが、それは魏無羨も同じだったので、明るく三人を見送ったのが朝の出来事だった。
     卒業式の練習を午前中に行い、午後は学校もなく同級生と別れて、帰宅した江澄はテレビのニュースをつけてそのままリモコンを落とした。

     テレビで繰り返し流れていたのは、両親と姉が乗っている飛行機が墜落した、というニュースだった。


     それから、数時間後、自宅には祖母が入院している先の病院から祖母が亡くなった旨の電話が入った。
     四人の葬儀は同時に行われ、喪主は十五歳の江澄が務めた。


     悪いこと、というのは重なるもので、両親と姉、そして祖母、家族を一気に亡くした江澄に残されたのは、多額の借金だった。父は借金の連帯保証人になっていたらしく、金を借りていた本人が夜逃げしたことによってその負債が一気に江澄の圧し掛かってきたのだ。
     父と母が経営していた会社が、経営は順調だったのだが、二人が亡くなり、江澄が子供だったことをいいことに買収されてしまい、江澄には二人の会社を受け継ぐこともできないまま、借金だけが残されたのだ。

     本来であれば、相続を放棄すれば江澄は借金など背負う必要はなかったのだが、当時、江澄はまだ子供でおまけに借金取りは、マフィアのような連中。子供だった江澄は、うまいこと騙されて江澄は巨額の借金を背負わされることになったのだった。
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    sky0echo

    PROGRESSpixivにあげている曦澄
    空蝉の続き
    多分pixivにあげられるのはまだまだ先
    推敲中なので、直すとこかいっぱいあると思うけど
    とりあえずモチベをあげたいので、応援してほしい()
    泥濘に微睡む② かつて訪ねた不浄世は、良く言えば質実剛健、明け透けに言ってしまえば飾り気がなく質素、無骨な印象を持った屋敷だった。しかし、今はどうだろう。美しく繊細な色合いの花瓶がそこかしこに飾られて、季節折々の花が生けられている。調度品も茶器も決して華美ではないが、一目見て品の良さが分かる逸品揃いだ。
     雅事に造形の深い聶懐桑が宗主となってから、不浄世は少しずつその姿を変えているように思えた。かと思えば、時折以前のような無骨な姿を現す一面もあるからにして、きっと彼は兄の面影を残しつつ、この地を美しく彩っているのだろう。兄が愛した土地を、弟もまた愛しているに違いない。
     清河の地で開催された清談会。姑蘇藍氏宗主として、此度の清談会に藍曦臣は参加した。ここ数年、閉関していた藍曦臣は清談会を叔父の藍啓仁に任せることが多かったのだが、閉関を解いた今、いつまでも叔父に甘えるわけにはいかないだろうと、今回は自身が参加することにした。供をつけようか、と案じる叔父の言葉を断ったことに深い意味があるわけではなかったが、だが、供がいてはあまり自由に彼を訪ねられないかもしれない、という私情があったことは否定できない。
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    sgm

    DONEアニメ9話と10話の心の目で読んだ行間。
    現曦澄による当時の思い出話。
    諸々はアニメに合わせて。ややバレあり。
    [蓮の花咲く]にいれよ〜て思って結局入らなかったやつ
     藍曦臣と睦みあいながらも交わす言葉は、睦言ばかりではなかった。
     夕餉の後、蓮花塢ならば江澄の私室か、真冬以外は四阿で。雲深不知処ならば寒室で。酒と茶を飲みながら語り合う。対面で語り合うときもあれば、すっぽりと藍曦臣に後ろから抱きこまれている時もあるし、藍曦臣の膝を枕にして横たわりながらの時もあった。
     一見恋人として睦みあっているかのようでも、気が付けば仕事の話の延長線上にあるような、最近巷で噂になっている怪異について、天気による農作物の状況や、商人たちの動きなど領内の運営についての話をしていることも多い。
     六芸として嗜んではいるが、江澄は藍曦臣ほど詩や楽に卓越しているわけでもなく、また興味はないため、そちらの方面で会話をしようとしても、あまり続かないのだ。そちらの方面の場合はもっぱら聞き役に徹していた。ただ聞いているだけではなく、ちょうど良い塩梅で藍曦臣が意見を求めてきたり、同意を促してくるから、聞いていて飽きることはなかった。書を読まずとも知識が増えていくことはなかなか良いもので、生徒として藍曦臣の座学を受けているような気分になれた。姑蘇藍氏の座学は今でも藍啓仁が取り仕切って 5582