とっても貴重な君僕のことを勝手に祭り上げてくる人達は好きじゃない。
だって僕の話なんか全然聞いてくれない。僕とお話なんてしてくれない。ただ一方的に欲望をぶつけてくるだけだ。好きだ愛してる尊敬してるなんて慕ってくれてるように見えて僕の事なんかちっとも見えてない。見ようともしていない。
本当は僕なんかどうでもよくって、僕の炎に魅せられて、都合よく捻じ曲げた自分だけの理想を僕に押し付けようとするばっかりだ。
―でもそれは、僕の炎のせいだから。
―僕が"やりたい放題"で"炎"だから。
彼らの瞳にはいつだって僕の炎が映ってる。彼らの視界は僕の炎が占領してる。彼らをああしてしまったのは僕のせい。それなのに僕はガッカリしちゃう。「ああ、君もなんだね」って。寂しくって。友達が欲しいのに。遊んでくれる人が欲しいのに。君も狂っちゃうんだねって。
―だからね、僕とお話してくれる君が大好き!僕を見てくれる君が大好き!僕と遊んでくれる君が、構ってくれる君が大大大好き!!!
とっても貴重なの。僕にとってはね。たとえ君が僕を好きじゃなくても、理想を押し付けないでありのままの僕をみて話してくれる君が大好きなの。まあでも君がとても好みのタイプだからなのも大きいかも!えへへ!!!
…君が初めてなんだよ。僕の加護を他の僕以外にあげたのは。それに…眷属にしたのは。
ずっと一緒にいたいって思っちゃった。死んで欲しくないなって思っちゃった。僕と一緒になって欲しいって思っちゃった。愛おしくって愛おしくって、離れたくないなって思っちゃった。
でも、君が嫌なら無理にはしなかったと思うよ。…嘘かも。サクッとやっちゃってたかも!だって僕"やりたい放題"だし!
でも、君は受け入れてくれたね。ちゃんと分かってるよ、君が僕のことをとっても好きな事。もう好きで好きで責任取れ〜!って思ってること。だから余計に可愛くって好き!
だからね、これからは一緒にお仕事しようね!もう僕からは逃げられないからね。
…あ、そういえば……
…初めて会った時、お仕事とはいえ君の維持してた死の国、焼き消し飛ばしちゃってごめんね!!!