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    れある

    @Macaronyouzitu

    プロセカのニーゴが好きです
    絵名、瑞希最推しです
    小説を書きます(たまに絵も)
    依頼受付中です(受けてみたい…!)
    ちゃんと書ききった二次創作はピクシブにあげることの方が多いかも
    よろしくお願いします

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    れある

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    書ききれなかったニーゴお泊り会ネタ
    🎀がやばいからこそ今出さなきゃって…

    #ニーゴ
    nego.
    #暁山瑞希
    AkiyamaMizuki
    #瑞希
    rishi
    #東雲絵名
    ShinonomeEna
    #絵名
    #宵崎奏
    YoisakiKanade
    #奏
    #朝比奈まふゆ
    AsahinaMafuyu
    #まふゆ
    midwinter
    #プロセカ
    Project Sekai
    #小説
    novel

    ニーゴのお泊り会♪ ある冬の日の作業中だった。外では雪が降っていて、とても寒い。
    「あー寒い。エアコンの温度上げようっと」
     私はブランケットを膝の上に掛けながら、作業している。
     私は立ち上がり、エアコンのリモコンを手に取る。そして迷いなく温度を上げた。エアコンが音を立てて、先程よりも強く暖風を吹き出す。
     この冬は例年よりも寒いと言われていて、11月の今でもかなり気温は低かった。このままもっと寒くなるなんて考えられないし、過ごせる自信が無い。しかも私は、夜間定時制で高校に通っているから、普通の人たちよりも寒い時間帯だ。けど、朝起きるのがニガテな私が普通に通える訳もないし、仕方ないことなんだけど。
     あ、そういえば自己紹介するのを忘れてたね。
     私は東雲絵名。正体不明の音楽サークル『25時、ナイトコードで。』こと『ニーゴ』のイラストを担当している、高校2年生。ハンドルネームは、えななん。
     SNSのイラスト垢のフォロワー数はほんとに少なくて、いつもいいねが付かなくて困っている。ま、代わりに自撮り垢ではすぐにたくさんいいねつくし、別に良いんだけど? なんて自分で言い訳するのも辛い。
     けどとにかく、私はニーゴの絵描きだ。これからもニーゴの一員としてやっていくつもり。自己紹介はこんなところかな。
     そして今は、ニーゴの4人で次の曲に向けて、一緒に作業しているところ。
    『ねぇねぇー、今度皆でお泊まり会しようよー』
     Amiaが唐突にチャットに書き込んだ。Amiaこと瑞希は、ニーゴのMV作りを担当している。同じ学校に通っているけど、Amiaは普通の時間帯だから、滅多に会うことはない。
     お泊まり会、か……。確かに楽しそうだけど……。
    『どこでやるの?』
     私が聞こうとしたことを雪が聞く。雪は……まふゆは、主にニーゴの作詞とMIXの担当。宮益坂女子学院っていう私立の学校に通っている同い年の子。実はOWNって名前で一人で曲を作っていたこともあって、作曲から作詞まで何もかも自分で出来てしまう。だから気に食わない存在でもある。
    『セカイでやったら良いんじゃない? どうどう?』
     作業も捗りそうだし、絶対に楽しい。
    『わたしは良いけど……雪は来れるの?』
     Kこと奏の書き込みにはっとする。
     雪のお母さんはとても厳しくて、ちょっとした外出でも詳しく聞いてくるらしい。
     確かに、雪は来れなさそうだよね。
     ちなみにKはニーゴを結成した超本人で、ニーゴでは作曲を担当している。私とAmiaをニーゴに誘ってくれたのも、Kだ。Kは私の描く絵を真っ先に見つけて、肯定してくれたかけがえの無い大切な存在なんだ。
    『お母さんが出張の時なら大丈夫だと思う』
    『それなら良いんじゃない? 私も賛成』
     私は賛成を示す。たまにはセカイで描くのも良い。
    『じゃあ決定だね! 雪、また日が分かったら教えてね〜』
    『うん』
     そうして、私たちはまた、それぞれの作業に戻る。
     けど、私は集中なんて出来そうになかった。
     お泊まり会なんてしたことないし、楽しみで仕方なかったから。
     そんなの言ったら、雪に冷たく何か言われそうだけど。



     あれから一週間後、今日が新曲のアップ日だ。
     ニーゴに入ってから、もう何曲も上げてるのに、未だに緊張する。
    『はぁー、いつになっても緊張するー』
     Amiaも同じみたいで、チャットでそう呟く。
    『だよねー。K、そろそろ?』
    『うん。じゃあアップするね』
     Kが落ちた。それを見て、私もナイトコードを離れる。
     パッと画面に新曲が現れた。瞬く間に視聴回数が増えていき、高評価が付く。
    「わぁ……やっぱりすごい」
     思わず私は呟いた。みんなが私の絵を見てくれてる。
     私がナイトコードに戻ると、チャットが進んでいた。
    『今回も順調だね〜』
    『うん。雪の歌詞もいつもと違ったし、どんな反応が来るか楽しみだね』
    『Kの曲も、いつもと違ったね』
     そう、今回の曲は、いつものニーゴの曲とは趣向が違った。
     だからこそ、イラストを描くのはいつもよりずっと大変だったし、何度も描き直した。
    『良い感じだね。それで、雪。お泊まり会の件はどうなったの?』
    『ちょうど来週、お母さんが出張で一日居ないから出来るよ』
    『おー、それならその日にしようよ! K、えななん、空いてる?』
     えっと、来週のこの日は……うん、普通に空いてる。
    『私は空いてるよ』
    『わたしも』
     というかいつも、雪が空いてないことが多いから、雪さえ空いてれば私たちは大丈夫。
    『じゃあ決定だね♪ 何持っていく?』
    『作業もするんだよね?』
    『そうしよう。みんなで集まってやると、また違ったインスピレーションが湧くかもしれないから』
     それでみんなでわいわいする曲ができたら、ちょっと困るかも。でも、楽しかったら良いんだよね。
    『それなら、私は大きい鞄持っていくね。キャンバスとか絵の具が要るから』
    『そうだね。じゃあボクはお菓子持っていくね! お勧めのがあるんだ〜』
     Amiaのお勧めなら絶対美味しいと思う。
    『私もチーズケーキ買っていくね』
    『ありがと、えななん』
    『わたしはカップラーメン持っていくけど、みんなも食べる?』
     Kはお湯を注ぐだけで簡単に食べれるカップラーメンをよく食べている。
    『ボクも食べたい!』
    『私も!』
    『味は分からないけど、私も食べたい』
     Amia、私、雪の全員が賛同したことで、夜ご飯はカップラーメンに決まる。
    『分かった、持って行くね』
     お泊まりって友達の家で〜とかが普通だから、いいけど、セカイならどこで寝るんだろう。
     聞いてみよう。
    『というか、どこで寝るの? テントでも持っていく?』
    『う〜ん、そっか。その問題があったね……』
    『テントを幾つか持って行ったら良いんじゃないの?』
    『ボクの家にあるから持っていくけど、誰かもう一つない?』
     うちはあんまりキャンプとかしないし、たぶんないはず。
     でも、彰人に一応聞いてみようかな。
    『わたしも一つあるから持っていくよ』
     Kが持ってるなら、それでいっか。
    『あ、お母さんが起きてきたみたいだから私落ちるね』
     雪がログアウトする。
    『雪も大変だよね。じゃあボクも作業に戻るよ』
    『私もそうする』
    『うん』
     まずはこのイラストを完成させるところからだしね。
     私はナイトコードからログアウトし、また筆を手に取った。



     48、49、50……。
     秒針が少しずつ、微かな音を立てながら動く。
     それを凝視しながら、心のなかで数を数える。
     秒針は12のところへ来ると、また下がり始める。
     ついに約束の時間だ。私は握りしめていた携帯で、Untitledを再生する。
     セカイに着き、辺りを見渡すと、既に奏とまふゆが居た。もしかすると、時間よりも前から来ていたのかもしれない。
     というか、ずっと座って時計を見ていたせいで足が痺れて痛い……。
    「やって来ました〜、セカイ!」
     現れた瑞希が両手を上げて飛び跳ねる。
     この間まであんなに苦しそうにしていた瑞希とは思えないほどテンションが高い。それにちょっと安心する。
    「やって来ましたって……いつも来てるでしょ、瑞希」
    「も〜冷たいなぁ、絵名。でも絵名も、楽しそうだよ?」
    「顔がニヤニヤしてる」
     まふゆは冷たく、私に視線を向ける。
    「……してないし」
     確かにワクワクしてるのは本当だけど、断じてニヤけてなんてないんだから!
    「まあまあ。これで全員揃ったねっ」
    「そうだね」
    「じゃあー、まずは……作業する?」
     人差し指を唇に当てて考え込んだ瑞希。 
    「作業っていきなりそれじゃ面白くないじゃない」
     私は即否定する。
    「う〜ん、そうは言われても思いつかないし。まふゆ、何かある?」
     まふゆなら変なことを言い出しそう。
    「……前に言ってた鬼ごっこでもする?」
    「そ、それは遠慮しとく……」
    「まふゆ、そういうのじゃなくて……」
     私と瑞希は慌てて両手を振る。
     まふゆに追いかけられるなんて、想像するだけで怖い。
    「怖いの? あ、絵名は奏を幽霊と見間違えて発狂するくらいの怖がりだったね」
     まふゆの平坦な声が私の心臓を刺す。
    「う……あ、あれはちょっと勘違いしただけだし。怖がりなんかじゃないからっ」
    「本当に?」
    「当たり前よ!」
     そう、私は断じて怖がりじゃない。あの時は、ただただびっくりしちゃっただけで、怖かったわけじゃないんだから。
    「わたしも体力ないから、鬼ごっこはいいかな……」
    「それなら作業で良いんじゃない? どうせしないといけないんだから」
    「……いきなり?」
    「絵名、代替案はあるの?」
     代わり、かぁ。時間はまだ17時半を回った頃。夜ご飯を食べるには早いし、作業しかないかも……。
    「う、ううん……作業で大丈夫」
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