看病②心夢先輩と今日はデー…出かける予定だったが…朝電話で…
「く、ろえ…今日は…わる…い……」
この一言を残して以降何度もかけたがかからなかった。
「…てことで惠先輩に教えてもらいながら来たが……今更ながら、心夢先輩のこと全く知らないから緊張するな…」
家族のことは以前少しだけ話になって聞いたことあるがはぐらかされてしまって、あの時は言えないことがあったんだろうとそれ以上のことは聞かなかった。
インターホンを鳴らす…すると、重たい足音が聞こえてきた。玄関の扉が開くと、そこには倒れそうな勢いの心夢先輩が。
「せ、先輩!?」
「…え…黒江何で…」
「心配で惠先輩から家教えて貰ったんですよ。無理させてすみません先輩。ほら、一緒に部屋に戻りましょう」
2587