ずっとそばにいるよタイトル: ずっとそばにいるよ 一人の少年と小さな植物の物語
主人公の翔太は母と手を繋ぎながら歩いている。
「ママ、今日の夕飯はなあに?」
「今夜は翔太の好きなハンバーグよ」
「うわぁ やったぁ!」
「でも明日は楽しみにしてた遠足でしょ?
だから今日は食べ過ぎには気をつけてね」
「ママ、わかってるって!」
あっ ママあれ見て!
翔太は花屋の前で立ち止まり、花屋のガラス越しに見える小さな植物を指指す。
「うわぁ あの植物欲しい!」
「翔太、ちゃんとお世話できる?」
「ちゃんとお世話する!僕もう小学2年生だよ!(かって かって)」
「わかったわ」母は微笑んでそう答える。
翔太は部屋に植物を運ぶ。
それから植物を眺める。 「うわぁ」
植物に水を上げる。
「植物さん、大きくなってね!」
月日が経ち
植物がニョキニョキ成長する。
ケーキの前で父と母から拍手でお祝いされる翔太。
「翔太、11歳の誕生日おめでとう!」
部屋に戻って植物に水を上げる翔太
「大きくなってね」
また月日が経ち、植物が成長する。
再びケーキの前でお祝いされる翔太。
「翔太、13歳の誕生日おめでとう!」
〇〇中学という場面が写り、
チャイムが鳴り、授業が終わる。
「あー今日の授業マジで退屈だったよな、なぁ翔太、この後遊ぼうぜ」
友達の友達が話しかける。
「うん 直人!」と翔太が答える。
家に帰ってくる翔太。
台所で料理を作ってる母に「今日は帰り遅かったわね」と聞かれる。
「別に」と答える翔太。
「こんな遅くまでどこに行ってたの?」母が尋ねる。
「別に どこでもいいじゃん」と答える翔太
「お母さんはね、ただ翔太のことが心配なだけなの」と母が言う。
「直人と遊んでただけ てか、心配とかいらないから そういうの鬱陶しいよ」
翔太… 母が悲しそうな顔で言う。
「もう中学生にもなったんだしほっといってよ」
と言い部屋に帰る翔太。
それから部屋でスマホをいじり出す翔太。
<明日また放課後ゲーセン行こうな>とメールが入っているので
それにうんと返事をする。
部活の部屋のシーンが写り、
サッカーをしている翔太が写る。
翔太はゴールを決めた。
時は進み、
桜が舞う中、〇〇高校入学式という看板に向かっていく翔太。
ふと桜を見上げる。(おっ 綺麗だな)
チャイムで授業が終わり、
そっと外を見つめる翔太。
それから家に帰宅する翔太。
「ただいまー」
「あら翔太、おかえり
今日はね久々に翔太の大好きなハンバーグよ」
「おっありがとうお母さん」
部屋に帰り植物に水をやる翔太。(お前、随分と大きくなったなぁ)
植物は翔太の胸の高さまで成長していた。
シーンは学校で、
席替えで新しく隣になった女子に話しかけられた。
「あれ、サッカー部の翔太くん、、だよね?
私京子っていうの、まだお互い話したことなかったよね」
「あっうん」
その後京子と仲良く廊下で歩きながら話したり、遊園地に二人で行ってソフトクリームを食べたりする。
シーンは高校のサッカーの試合で、
観客席で翔太を応援する京子。
シュートを決めた翔太と京子は見つめ合う。
シーンは学校、手紙を書いている翔太。
< 京子さんへ 伝えたいことがあります。
今日の放課後、体育館裏に来てください。
翔太 >
それを京子の机にそっと入れる。
放課後、京子と会う。
「京子さん、どうしても伝えたいことがあって、僕…」
数秒間が空いた後、
「ごめんなさい」
頭を下げて、京子は去っていった。
家に帰ってきた翔太は、植物の前で泣き叫ぶ。
それに寄り添うように植物が映る。
大学の入学式のシーンが映る。
いつも通り大学の授業を受けている翔太。
友達3人に、今日この後クラブ行かない?と誘われる。
「いや、クラブとか行ったことないしちょっと、、」
と断る翔太だが「なんだよ、行こうぜ」と言われ結局行くことになる。
クラブに行って、落ち着かない翔太。
みんなが酒を飲んで踊り始める。
その後、車で夜ドライブをするみんな。
オープンカーで酒とタバコを吸いまくるみんな。
翔太も仕方なくタバコを吸う。
時は流れ、社会人になる、
「この度〇〇社の新入社員になりました、岩崎翔太です、
よろしくお願いします。」
挨拶をする翔太。
その後、一生懸命パソコンで仕事する様子が映る。
上司に岩崎さん、コピーとってと言われ、はいっと動く翔太。
疲れたーといい家に帰ってくる翔太。
「岩崎さん、ここ違ってるよ
この間もミスしたよね?
何回もミスされると困るんだよ」
と上司に言われるシーンが映る。
すみません、と頭を下げる翔太。
ため息をつきながら家に帰ってくる翔太。
今日もダメだったよ 植物に話しかける。
「君は何度言ったらわかるんだ!
君のせいで大変な迷惑なんだよ」
上司にまた怒られ謝る翔太。
家に帰ってきて、もうダメかも、そう植物に話しかけた時、
植物を見ると枯れ始めていた。
「えっ 枯れてる!?」 驚く翔太。
その後時間経過と共に徐々に枯れていく植物。
そして、植物を眺めていると、こんなところで負けてはいけない気持ちになる。
「そうだよな、、、こんなところで挫けてたらダメだよな、、、
俺、頑張るから!!
そこから頑張って働き、
家でもパソコンで作業をする主人公。
「岩崎さん、最近調子良いね
その調子で頑張ってくれよ」
と言われる
その後も頑張る主人公。
ある日、ただいまーと言い植物を見ると枯れた植物の隣に小さな芽が生えていた。
おっ 新しいの生えてる!
その後、会社でプレゼンをしたり、
「岩崎くん、君の案は素晴らしいよ」と言われる
どんどん笑顔になっていく翔太。
最後、笑顔の主人公と隣にとても大きく成長した植物があった。