ハルスケッテの殺人・あらすじ・人物 険しい山々を超え、パルミラからフォドラ、フォドラからパルミラへ移動する陸路の中間地点としてよく利用されるホテル「ハルスケッテ」
そこに学生時代の旧友・ヒルダの招待を受け、当時教師をしていたベレトと宿泊していたローレンツはホテルで起きた殺人事件に巻き込まれる。
カビール
被害者のパルミラ人男性
装飾品や、同伴の召使いがいることから身分が高いことがうかがえる
ローレンツ
一人称視点語り手
正直者でまじめ。ゆえに犯人心理への理解がなく、受け取り方が素直。あやしい行動にはあやしいと思うし、殺人事件が起きてもヘラヘラしている男はあやしいと思う。
ベレトとは学生時代からの付き合いで尊敬しており、いまも先生と呼び慕っている。
ベレト
ホームズポジション
非常に寡黙で鈍そうに見えるが鋭い観察眼を持っている。発言数が少ないぶん重要な質問が多い。
過去に教師をしていたが、現在は刑事だった父親の死の謎を追って探偵をしている。なお、ふだんの仕事は犬猫探しが多い。
クロード
容疑者C・単独客
リーガン家の現当主の孫を自称する男
しかし、リーガン家は現在跡継ぎがいないことから稼業の後継問題になっており、その候補として話があったためにローレンツは彼をあやしんでいる。
質問に対してべつの質問を挟んで返すため、話が逸れがち
ニール
容疑者N・単独客
屈強そうなパルミラ人の大男
質問への返答は妙に歯切れが悪く、取り調べに緊張しているか、なにか隠し事がある。
反応からクロードと面識があるようだが……
トーマス
容疑者T・単独客
背の高いフォドラ人の男
観光目的でフォドラからパルミラへの山越えの最中だった
家族はなく天涯孤独とのこと。
サティ
容疑者S・カビールの同伴者
被害者の召使いのフォドラ人女性
生前から被害者のことを憎んでいる様子
実家に病気の親がいて、パルミラへ働きに出ている。