三文小説海風が気持ちいい。隣を見ると以前より少しくすんだ金髪の男が、風で乱れた前髪を整えている。
「あ〜優秀な後進をたくさん育てておいてよかったなあ。優秀な元生徒たちのおかげで心置きなく毎日ダラダラできるってもんだよ。きっと最強じゃなくなった僕のことなんかみんな忘れちゃってるね。」
「あなたもおじさんになりましたもんね。」
虎杖くんたちに会っても気づいてもらえないかもしれませんね、と七海が笑っている。
「ひどーい!そんなことないでしょ!だって髪の色は生まれたときからずっと白で変わんないでしょ?イケメンなのもずっとだし?年とっても一発でGLGな五条悟だって分かるでしょ!」
「そうでしたね。あなたはいつまでたっても子どもですもんね。きっと気づいてもらえますよ。」
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