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    佐伯空助

    小説書きマン

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    佐伯空助

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    うらみちお兄さん夢

    #うらみちお兄さん
    #表田裏道
    omotehataReidou
    #夢小説
    dreamNovel

    飲めおらー!個人サイト全盛期に身に付けたWebデザイン能力を活かし、MHKのWebデザイナーとして入社したわけだが。
    うーん、ママンとトゥギャザーの人たち、相変わらず精神が心配になってくる目をしているな。
    目が死んでるけど、大丈夫?
    特に裏道さん。
    学生時代は、無表情ではあったがこんな闇深い感じではなかったような……。
    まあ、私にはなにもできないし、と思いながら廊下を歩いていると前方に裏道さんを見つけた。

    「お疲れ様でーす」
    「お疲れさ……え?那琴?」
    「はい、滴島那琴です」
    「なんでここに?」
    「Webデザイナーとして就職しました」
    「そ、そうなんだ……」

    なんだがショックを受けている裏道さんに「お疲れ様でーす」と言って帰ろうとしたら、「いやいやいや……え……え?」と動揺しながら腕を掴まれた。
    え、なに。

    「あ、悪い。まさか、普通に帰られるとは思わなかったから」
    「疲れているのに引き止めたら悪いかと思いまして」
    「ああ、うん。気づかい、ありがとう。いつ就職したんだ?」
    「今年入社です」
    「俺の存在は知ってた?」
    「まあ」
    「そう……」

    またしょげる裏道さんに「悩みなら聞きますが」と気をつかえば、「じゃあ、飲みに行く?」と誘われた。
    わーい、行きます。

    「で、なにを悩んでいるんですか?」
    「逆に聞くけど、大学の仲良くしてた後輩が同じ会社に入社したのに挨拶もせず、顔を会わしても他人のように通り抜けようとしたらショック受けないか?」
    「そんな繊細な人でしたっけ?」
    「……」

    死んだ目をしながら無言でアイアンクローの構えをとらないでほしい。

    「すみません。部署も違いますし、裏道さんが卒業されてからはあまり連絡もしていなかったので、わざわざ時間とってもらうのは悪いかと」
    「その気づかい、兎原にわけてやれ」
    「あいつに気づかいは無理ですよ」

    無神経だからこその兎原だ。

    「でも、またこうやって話せたのは……嬉しかったかも……」
    「私もまた裏道さんと会えて嬉しかったです」
    「うん」
    「今日はとことん飲みましょう」
    「じゃあ、俺の気が済むまで付き合ってくれるか?」
    「はい、喜んで」

    などと受けてたったが、この人。酔わないな……。
    記憶が正しければ、私がサワーとソフドリを飲みきる間に日本酒三合は飲み干しているはずなのだけれど。
    いつになったら気が済むんだろうか。

    「裏道さん、飲みすぎでは?」
    「え?まだ助走だけど」
    「助走強すぎませんか?」

    助走で日本酒とか、確実に酒豪。
    ここから長くなりそうだな……。
    ペースを調整しないと、とチェイサーにソフトドリンクを頼もうとしたら、裏道さんにソフトドリンクを消されワインのボトルを注文された。

    「もう飲んじゃったんですか?」
    「いや、那琴飲んでないみたいだから」
    「私が飲むんですか?」
    「そうだけど?」

    飲めないわけではないが、酔いつぶれてしまっては迷惑をかけてしまう。
    チェイサーになにか挟まないときつい。
    ソフトドリンクをもう一度頼もうとするも、また裏道さんに消され、追加しても消され。

    「あの、裏道さん?」
    「……ソフドリ挟まず飲めよ」

    アルハラ~!
    しかし、私も体育会系の人間。
    先輩から飲めと言われれば飲んでしまう体になっている。
    熊谷の細胞がほしい。
    せめて終電のアラームだけでも、とケータイを取り出したら没収された。

    「時間気にするとか失礼じゃないか?」
    「でも終電逃すと帰れなくなりますし……」

    タクシーはちょっときつい、と財布を確認する私に裏道さんは「帰らなくていいじゃん」と言う。

    「泊まっていけば、うちに」
    「は?」
    「うち、近いし」
    「裏道さん、それは……遠慮なく飲めますね?!すみませーん!菊正宗くださーい!」
    「いや、もう少し考えろよ」
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    ちりむく

    MEMO妄想小説その1

    監督生が帰っていった(?)後の話。
    ツイステの世界に迷い込んでしまったシキ。妄想小説です。
    このお話はフロイドが出てくるシーンのみ抜き出しております。
    not監督生 好き勝手に書いていますので何でも許せる方

    一部修正しました。
    「あれ?何かちっちゃいのがいる」

    植物園での授業を終えたフロイドは、入り口の横に立っている人影を見つけた。
    興味を覚え側まで行くとサバナクロー寮の体操服を来ている。しかし、サイズが合っていないのか大きくて不恰好だ。

    「こんな所で何やってんの?うちの学園の体操服着てるみたいだけど…稚魚ちゃんだよね」

    話しかけられた相手は、突然自分の目の前に現れた壁に驚いて思わず一歩体を引いた。

    「…人と待ち合わせをしているんです。今日からこの植物園で働くことになったので。
    体操服は訳あって借りているだけです」

    フロイドは逃げ腰ながらも自分の目を見て答える、30センチ以上も背が低い相手に顔を近づけて問いかけた。

    「働くって…まだ子供でしょ?」

    相手はフロイドを見上げたまま首をすくめた。

    「子供かもしれませんが16です」
    「まじ〜?オレより1コ下なだけなの?」

    さらに顔を近づけるので困った表情で相手もさらに首と体をすくめる。
    そんな様子を見てフロイドは可笑しそうに笑った。

    「あはっ。身体縮めてヤドカリみたい。ヤドカリちゃんだねー」
    「私はシキです」

    そうは言ったもののフロイドは聞いてや 878