思慕、祝福、憧憬、誘惑、愛玩、親愛、愛情Doppiに優しく押し倒され、ベッドシーツの海に沈む。
それから唇が重なる。
最初は重ねるだけ、それからゆっくりと舌が入ってきて口内を犯される。
「んっ、ふ...ふぅう、は、ハァ、」
しばらくしてから口が離され、ゆっくりと銀の糸が切れる。
シャツとボクサーパンツだけを履いた俺の、
シャツのボタンがゆっくりと外される。
少しずつ肌が外気にさらされるのを感じていると、Doppiの顔が近づいてくる。
あ、またキスかな...と思って目を閉じていると、
チュッ
キスはキスでも、髪へのキスだった。
そこから顔が下りてきて、
額、目元、耳、鼻、頬、
そして最後に口へと触れるだけのキスをされる。
「ど、っぴ...?んぅ」
キスに意識が向いていた俺は、シャツのボタンがすべて外されていることに気づかなかった。
喉、首筋、首筋まで唇が下りてきて、優しく舐められる。
「ひゃ、ぁ...ん、っ、」
胸、腹、腰にまで唇が下り、しばらくいろんなところにキスされる。
「ふふっ、くすぐったいよ...」
思わず漏らした笑い声を皮切りに、やっとキスの雨が止む。
「ごめん、」
「ははっ、いいよ...キスマーク、付けたいの?」
...いいよ、好きな所付けてもいいよ?
そういって俺は目を細めてDoppiをあおる。
「いや、そういうつもりじゃ...でも、なんかしたくなっちゃって、」
でも、もうちょっとだけ、
と、Doppiはまた俺の唇に軽く自分の唇を押し当てた後、
さっきよりいくらか大胆に身体中に唇が落とされる。
軽く触れるだけのキスだが、時々舌でも愛撫されたり、跡が残らない程度に歯を立てられる。
「ぅうん、ぁ...ん、はあ、」
俺はDoppiの背中に腕を回して、愛撫を受け入れていたが、さすがにもどかしくなり、
やんわりとDoppiを身体から引きはがす。
「ねぇ、Doppi、続き、シて...お願い」
俺はボクサーの片方を足の付け根まで下し、続きを促す。
Doppiは誘われるままに、俺のボクサーに手をかけた。
翌朝、気だるげにSNSを見ていると、
「人間は愛おしいと思ったものは唇で触れて確認する。」
というような文章が書かれた投稿を見つけ、
『もしかして...?』
と思い、
嬉しいような、気恥しいような、人間への好奇心がさらに湧いてくるような
複雑な気持ちになったのであった。