Dream今日、ずっとDoppiに引っ付かれている気がする。
流石に授業中はなかったけど、
朝の登校から、お昼休み、帰りまでずーっと引っ付いてる。
そして、帰り一緒にいる流れで、今俺は自分の部屋でDoppiを座椅子にしながら映画を見ている。
Doppiは俺を抱き抱えたまま、離れない。
映画見てる間も、俺の方に顎を乗せたまま、俺の身体に腕を回して微動だにすらしなかった。
「Doppi〜、今日どうしたの〜?」
エンドロールが流れても、一向に離れようとしないDoppiに、楽観的な俺も流石に質問せずにはいられなかった(実は腕の力もまぁまぁ強くて、なんとか身体を捩ってDoppiの方を見た)。
Doppiはしばらく俺を見て、しばらく何も言わなかった。
「Doppi、怒らないから、教えて」
なんとか腕を伸ばして、普段は届かない頭を数回撫でる。
何か不安に思っているみたいなので、大丈夫だよ、と安心させるように微笑む。
Doppiは目を逸らしていたが、
俺が安心させるように何度か頭を撫でるとやっと口を開いた。
「Renが……」
「うん、」
「Renが、宇宙に帰っちゃう、夢を、見た……」
そう言ってDoppiは俺の肩に頭を埋めた。
思った以上に可愛らしい理由で、思わず頬が緩む。
「大丈夫、だいじょうぶだよ……俺はここにいるからね」
さらに何度か頭を撫でて、今にも泣き出しそうなDoppiを宥める。
こんな面白いことで溢れている星、当分出ていくわけないのに、
ましてや、こんな愛おしい恋人を置いて、どこかに行くわけもないのに。
かわいいなぁ。
俺はさらに口角を上げながら、
抱きしめている腕を優しく撫でる。
愛らしい恋人のために、もう少しの時間、
この熱に包まれていることにした。