次の方どうぞ高専に新たな役職が出来た。むしろ今まで本格的に対策がなかったと思うと闇の深い世界であると施術を受けた者たちは苦笑いする。
「○○さんありがとうございました。」
『また何かあれば話して下さいね。』
カウンセリング室と書かれた部屋から出てきた呪術師の男は心なしか鼻の下を伸ばしているようにも見えた。廊下をスキップする勢いで歩き出すと向かいからやって来た五条悟に気付くとすぐに体を縮こませて端っこを歩いてぺこぺこと頭を下げて逃げるようにその場から居なくなった。
「おっつ〜」男と入れ替わるように五条はカウンセリング室の扉を開けると高専内でカウンセラーを務めている○○が顔を上げた。
『おサボりなら帰ってね。』
「お忙しいようで何よりだよ。」
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