真冬のツリーハウスでの出来事紺碧×雪白
冷えた夜空に星が冴え冴えと光る、風のない夜だった。
降り続いた雪に包まれ、森は押し黙ったように静かだ。
ここは、草原近くの森の中にあるツリーハウス。
その3階の一室。
室内の灯りは落とされ、暖炉が放つ暖かい光が波のように壁に揺らめいている。
木彫りの装飾がされた重厚感のある寝台の上で、紺碧は愛おしそうに目を細め、自分の下に組み敷いた雪白を見下ろした。
雪白は、綺麗だ。
紺碧の紺色の指先が、雪白の瑞々しい素肌を羽根のように軽く撫でる。
はだけた青色の上衣から覗く、外見よりもしっかりとついた筋肉は野生の動物を彷彿とさせるしなやかさ。
すらりとした成長途中の手足は、まだこれからも伸びるだろう。
何度か身体を重ねたにも関わらず、あいかわらず初心(うぶ)な反応をみせる無垢な身体。
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