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    さくみ

    @poisaku393

    随時ラクガキか小説更新。大分やりたい放題。なお、勝手に消すことあるます。気に入った、刺さったものあればリアクション、感想等どうぞ🌠

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    さくみ

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    超レアな三太くん視点でお送りします!まず軽めの前編です!

    輝きを取り戻せ①キラリと光った宇宙船が高く舞い上がって夜空に消えて行った。乗って行ったのはまさかの親友と同居している女の子と宇宙人×…それはいいとして、目の前でまた非現実的、でも現実が起きていたのは間違いなかった。後はアイツらが無事に送り届けるだろう。
    「ふいー…行っちまったな!ルゥくん達帰れるといいな!」
    「わたくし達は未夢ちゃん達の帰りを待つだけですわね。と、言いたい所ですが、ももかちゃんが寝てしまったのでわたくし先に帰りますわ。きっと明日から寂しくて仕方ないかもしれません」
    花小町さんに抱かれて眠る小さな少女はスヤスヤ、でもちょっとだけ目尻が湿っているように見えた。
    「では僕も、レディ達を送ってそのまま帰らせて貰うとしようかな?報告は君から聞くことにしていいかい黒須くん」
    「OK~!彷徨達が帰って来るの待ってるな」
    女の子のエスコートなんて余裕みたいな顔してささっと帰って行った。
    さて、俺は暫く待つとしますか。
    ━━━━━━━━━━━━━━━
    うっかりうたた寝。その時ぽんと肩を叩かれた。
    「三太!ずっと居たのか?」
    「ん~?あり?お、無事に終わったのか2人とも」
    彷徨と未夢ちゃんが無事に生還してきていた。あの宇宙人や宇宙船の姿が見えなかったからもう帰るべき星に帰ったんだろうか?
    「ん?花小町達は帰ったのか?」
    「そう、光ヶ丘がちゃんと送って行ったハズだから大丈夫だと思うぜ。俺は報告待ちでここに残ってたよ」
    「お前らのお陰で助かったよ。救助船に乗って帰って行ったから安心してくれて大丈夫だ」
    「本当にありがとう。来週みんなに知らせなきゃね」
    「じゃ!無事に送り届けた報告聞けたし、俺も帰るわ~また来週な!」
    俺は西遠寺を後にした。でも俺は最初気付かなかった。親友達の変化に。
    翌週になっての登校日、未夢ちゃんがどことなく元気ない。彷徨もだ。顔こそには出てないみたいだけど。アイツらケンカすれば大概元気ないとかはないから違う理由があるのかも知れない。それとなく放課後に彷徨を呼び止め、踊り場に移動するように促した。
    「なんだよ、三太。呼び出して」
    「今日は委員会ないからいいだろ?じゃなくて、なんだよじゃねぇよどした?先週ルゥくん達送り届けた時はいつも通りだったじゃん。今日はなんでまた様子違うんだよ」
    こういう時コイツは何も言わない。黙れば隠し通せるとでも思ったか?何年お前の親友の座でいたと思ってる。予想は多分1個だけだ。
    「未夢ちゃんと何かあった、な?で、ケンカが原因では無いと見た」
    指差しでそうだろとトドメ。案外呆気なく折れてくれた。
    「まぁ、そうだな…」
    「え、お前がこんなに素直とは。いや、未夢ちゃんも元気ないからさ…」
    「ふーん、お前案外鋭いとこあったんだな意外」
    「おーい!俺は真剣に心配をだな」
    すると彷徨が珍しく笑っていた。…本当に何があったんだろう。
    「んー、じゃあとりあえず、お前には言っておこうかな。未夢は嫌がるだろうけど…」
    衝撃だった。まさか未夢ちゃんと交際が始まったとは。思わずでかい声で叫びそうになって、それを抑えられる。
    「もごぉっ」
    「おいっ、静かにしろー…まだ誰にも言ってないんだからな!それに…花小町にバレたら殺されるだろ」
    あぁ、確かに。そう思って頷く程度にして解放。
    「で、何でそれで未夢ちゃん元気ないんだよ?お前が彼氏になってこの土日甘い生活で万々歳だったんじゃないの?」
    「バカ言うな、逆だよ逆。アイツ、次は自分が離れる番だって塞ぎ込んじまったんだよ…確かに、そうだけどさ……結局おれが何言ってもダメだし…」
    ため息混じりは正直彷徨も参っているのだろう。転校は確かにいくら完璧超人の彷徨でもどうこう出来る訳じゃない。ましてや俺らだって尚のこと。家庭環境の問題だ。
    「で、未夢ちゃんは何て?」
    「あぁ言えば、大丈夫気にしてないとか言うけど…どこがだよ…ったく…」
    「なるほど…せめて少しでも元気出してくれたらなぁ」
    「あぁ…そうだな」
    そうは言う彷徨だけど、多分お前も相当ダメージいってるんだろうな。
    「おいおい、お前までそんな顔してんなよな!何か企画しなきゃなぁ」
    「企画?」
    「未夢ちゃんとお前を元気にしようパーティって事で週末お前んちに集まろうぜ!」
    「おれも」
    「お前も元気ねぇのはバレてるからな!」
    「なっ…」
    せめて、2人がちょっとでも喜んで貰えたらそれでいい!2-1連中に声を嬉々としてかける事にした。

    続く
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