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    さくみ

    @393online

    随時ラクガキか小説更新。大分やりたい放題。なお、勝手に消すことあるます。気に入った、刺さったものあればリアクション、感想等どうぞ🌠

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    さくみ

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    ちょっと大人な19歳くらいのかなみゆちゃん。夜の電話タイム。久しぶりにこちら更新。

    電話越しの「なんにもしないから」
    たまたま観た恋愛ドラマの主人公の相手の男の子のセリフ。友達がよく言っていたのは、
    "それは有り得ない。下心しかないから!"だった。結果主人公は押し倒されていた。思わず目を覆ってしまったベッドシーン。役とはいえ大変だなぁと他人事に思ったものの、つい先日の泊まりの話。
    ''なんにもしねーよ"
    なんて彷徨が言ってから、わたしがつい、「しないの?」なんて言って。その後、

    "かっ…────なたぁっ…"
    "いいよっ…イッても"

    思い出したらブワワッと熱くなった。
    そう、結局、遂にオトナの階段を上がってしまった訳で。恥ずかしさの方がまだ上、でも幸せな気持ちになれた。確かに男の子の言う、なんにもしないってちょっと怪しいんだなぁなんてようやく理解。今回はわたしが余計な一言があったから、かも知れないけれど。
    ちなみにそんな彷徨は、それが終わってからも、「大丈夫か?」とか「無理させて悪かった」とか労わったりわたしが寝るまでずっと頭を撫でてくれたりして、まるで別人のようだった。中学の時と比べると断然柔らかい笑みは別の意味でドキドキを加速させる。元々冷静な人だった事もあるし、輪をかけてますます大人っぽいなぁって思う。あと1年で成人。その時はまた違う部分が見えるのかなぁって考えながらベッドでゴロリとする。
    時間はもうすぐ日を越える。彷徨の就寝はわたしよりは遅い方だから、もしかしたらまだ起きてるかも知れないって携帯に手を伸ばす。声だけでもって、着信履歴から彼をタップした。数コール後、
    『…何?』
    と少し眠そうな感じだけど、怒ってるような感じではない声が聴こえた。
    「あ、ご、ごめんね…寝てた?」
    『寝よう、とはしてた。どうした?』
    「えっと、さ…そのー…声聴きたいなーって」
    ちょっと恥ずかしいけど、ホントの事だから素直に言う。
    『っぷ…なんだよソレ。おまえおれの事好きすぎ』
    「な、あ、あたりまえでしょ」
    『まぁ…おれも好きだけど、な』
    「うっ…バカ…」
    もうっ、そんな事言われたら隣に行きたくなるでしょ?あ、ならちょっとだけワガママを聞いて貰いたい。
    「そんな彷徨さんにお願いがあります」
    『お願い?』
    「1回だけ"愛してる"って言って?」
    『ゲホッ…は、はぁ?』
    「ダメ、かなぁ?」
    だって、1回くらいは言われてみたい。でも、彷徨は言いそうにないか。なんて思ってたけど、
    『あーもー…』
    「えっ?」
    『愛してる』
    思わず携帯を投げそうになってしまった、危ない危ない。彷徨が言うと破壊力しかない。
    「は、わわっ……破壊力…スゴイ」
    『バーカ。ったく、そんな浮ついた事言わせんなよ。つーかイチイチ言わなくても分かるだろ?』
    「え…」
    『分かんないならまた身体で教えてやろうか?』
    「バ、バカぁ」
    そういう言葉はスラスラ出てくる癖に、"愛してる"はお願いしないと簡単に言わないのが彷徨なんだろうなぁ。
    『くくっ…あのさ』
    「な、何よ…」
    『未夢、愛してるよ。じゃ、おやすみ』

    ツー…ツー…

    なんて思っていたらの不意打ちすぎて、全身に熱を帯びながらカシャンと結局携帯を落としてしまった。余計寝られなくなったのは彷徨のせいだ。
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    ナルマヨが好きなかほるさんには「さよならの前に覚えておきたい」で始まり、「ほら、朝が来たよ」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば7ツイート(980字)以上でお願いします。
    #書き出しと終わり #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/801664
    サヨナラの前に覚えておきたいことがあった。キミと過ごした時間と、その思い出。そして、その肌の温もりと匂い。ぼくはもう、誰かをこんなに愛することなんてないと思っていたから、心に刻みつけておきたかったんだ。でも、「お別れの前に、最後の『ふれあい』を……」なんてお願いするのは、男としてどうかと思ったし、実際そんな余裕もなかった。みぬきを養子として迎える手続きに、自分の弁護士資格の手続き。マスコミ対策も苦労した。
     あの頃、真宵ちゃんは何度かぼくに連絡をくれていてた。でも、タイミングが合わず、折り返しを掛けることも忘れ、少し疎遠になっていた時期もあった。ちゃんとゆっくり話をできたのは、全ての手続きが終わった後だったように思う。真宵ちゃんは、泣けないぼくの代わりに泣いてくれた。だから、ぼくは真宵ちゃんに「あの日の真実」と、今は姿が見えない黒幕について、ありのままを話したんだ。
     これで全てが終わったと思った。ぼくは表舞台を離れ、地道にぼくの道を行く。真宵ちゃんは、家元として堂々と陽の当たる道を歩いていく。だから、ここでお別れだと……。でも、実際は想像していたものと全く正反対の反応だった。
    『よか 1359