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    hana_3776

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    hana_3776

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    シノハジMODにストーリーとかそういうのがあるのかは兎も角、まだ本格的なMODがこの世に出てないからこそ出来る妄想というものがありましてだなうんたらかんたら…ということでFNFMOD界隈にシノハジが出てくるとしたらこういうストーリーが良いなという自分の妄想癖を長めの文にしました。
    キャラ捏造ぶっとび設定など細かい部分には目を瞑って妄想文を楽しんで頂けたら幸いです。

    FNFの世界線に住むシノハジの話(妄想) まだ人生を謳歌していたいという生への執念から墓から出たは良いものの、一度死んだ人間に戸籍とか人権とかあったもんではない。死んでいるのか生きているのかも分からぬ半端者の価値は、墓場にうろつく地縛霊以下の物である。そんな男、志上ハジメの行く宛てなどある筈もなく。生きる意味も目的も曖昧なまま、着の身着のまま街中を放浪するのが日課と成り果てていた。

     社会に縛られずに好きに寝て起きてという自由な生き方が出来ているとは思うが、虚しさを感じないとは言えなかった。この虚しさが生きたい意志を上回ったが最後、自分は第二の死を迎えるのだろう。その確信に満ちた嫌な予感だけが、彼を動かす原動力である。何か奇跡が起きないだろうか、そんなことを他力本願に願いながら、男は今日も夜道を散歩している…

    絡み屋
    「なに?こんな時間までお兄さん何してんの?家ねぇの?帰れねぇの?ウケるwww」
    シノハジ
    「…この顔を見てもそんな事言えんのか?」
    絡み屋
    「あ?…ヒッ…す、すんませ…シツレイシマシタ…」
    シノハジ
    「人揶揄うのもいい加減にせぇよ まぁ俺人じゃねぇけど」

    カツアゲ
    「オイテメェ!!金目のものありったけ置いて行きやがれ!このナイフで顔切り裂かれたくなかったらなぁ!!!」
    シノハジ
    「残念ながらもう裂かれてんだよなぁ…ほぅら!お前の口もこんな風に裂いて、包帯で巻いて墓に引きずり込んでやろうか?えぇ?」
    カツアゲ
    「ひっ…ひぎゃああああ!!!???」
    シノハジ
    「…あ。コイツ立ったまま失禁しやがった。器用なヤツだな」


     暗い街中をボロイ白衣で包帯塗れの男なんざに絡んでくる人間なんて。面白半分で近づく冷やかし者か、誰彼構わず金目当てにカツアゲしてくる不良位である。そしてその両者とも酷く小心者で。シノハジが振り向きざま、マスクを外して口裂け女の真似事をするだけで去ってくような輩なのだから話し相手にすらなりゃしない。支離滅裂なことを言いながら逃げてく人間様は滑稽なので一時的な暇つぶしになるとは言えど、ここ最近はワンパターンで飽きてきたこの頃である。

    ????
    「…生き返っても大して良い事ないな」

     土砂降りの最悪な天気の中、しんみりと独り言なんて呟いて。そんな鬱々とした心地で日々を消化している包帯男は。今日も雨風凌げる適当な場所で寝転がるのであった。





     夜中になると謎の口裂け男が現れるという噂が町中に広まる様になった頃。 BFとGFはその町にやって来る。怖いダディから逃げる愛の逃避行。次の町は何処へ行こうかという話で持ち切りの二人には、怪談などどうでも良い話であった。空気を読まぬバカップルっぷりを見せる二人はある意味無敵に等しいのである。

     第一そんな噂話など、ラップバトルを仕掛けられたBFが歌いだせば。コソコソと噂していた住人の興味もそちらへ向く。昼の世界では皆、背筋が薄ら寒くなるような話よりも気分がアガるパフォーマンスを望むのだ。

     恐るべき義父から凶悪な怪物まで、これまで様々な敵をノックアウトしてきた歴戦ラッパーの歌声はよく響く。陰鬱な雰囲気を纏う街中を青く爽やかな風が吹き抜け、重い空気を吹き飛ばしていく。少年が歌い終わる頃には嫌な空気はすっかり消え失せ、道行く人は彼に拍手を送っていた。

     得意げに「Beep」なんて言ってピースをする青髪の少年、BFを皆が笑いながら。彼の赤い帽子に大小様々なチップを放り投げていく。GFはそんな彼を誇らしく思いながらも、視線を違う方向へと向ける。活気づく街中で一際目立つ影の存在。BFを遠目から見ていたそれがなんなのか彼女は悪魔的直感で見抜いていた。



     予約したホテルまでの道のりを鼻歌まじりに歩く二人。日中での盛り上がりが嘘だったかのように静まり返る世界でも彼らは相変わらずイチャついていた。しかし、そのラブラブカップルぶりを邪魔する人物がまたもや現れる。

     人がいないのを良い事に過剰にひっついて歩く彼らの向こう側。道が見えぬ程遠くから、ふらりふらりと近づく影が揺れている。たじろぐBFの前に立ちはだかったGFは。ヒールでカツカツと威嚇しながら暗闇に言う。

    GF
    「貴方ね。私の可愛いダーリンを睨め回すようにツケてきた…いいえ、いっそ『憑いてきた』とでもいうべきかしら? 死臭纏うイヤ~な色男は…で?貴方がそのウワサの口裂け男さん?随分とフラついてらっしゃるけど」

    ????
    「おっとバレちったか…いやなに?この陰湿な街にしちゃ珍しく騒がしかったからよ。祭りでもやるんかなって興味半分騒ぎの中心覗いてみてたらさ、そこの野郎がよくわからない言語で喋って歌って騒いでたもんで」

    BF
    「Beep?(首を傾げる。現状がよくわかってないという顔だ)」

    ????
    「…それだけで注目を集めてるってのが妙に気に食わなかっただけさ」

    GF
    「悪魔として貴方の様な存在は吐き捨てる程見てきたけれど、生きてる人間にヤキモキして現世残ってる様じゃ死人以上に見苦しいわよ?」

    ????
    「まぁこんな成りでいる以上見苦しいのに変わりないからな、人間の名残りとしての嫉妬ぐらい見逃してくれや。それに、お前さん程の美人と夜を過ごせる果報者に嫉妬しない男などいやしねぇだろ?」

    GF
    「あら…(まんざらでもない様子)」

    BF
    「Beep!!(人の女を口説くんじゃないと怒り心頭である)」

    ????
    「おぉっと?今度はそっちを怒らせちまったか!悪いねぇ最近人様と長く話す機会がなかったもんだから。さっきもどう話しかけたらいいのか迷ってたんだ。そっちが先に話しかけて来て助かったぜ?」

     マスクを外せばそこから覗くのは三つの口。背丈が割と大きいのも相まって妙な迫力を見せるそれは、確かに至近距離まで近寄られたくない怖さがあった。危機感を感じたBFはGFを庇う様に前に立ち、構えの姿勢を取る。

    ????
    「二度も邪魔されてさぞかしヤな気分ではあるだろうけどよぉ…。あんだけ場を盛り上げるだけの実力があるんだ、俺とも一戦交えてくれよ」

     そう豪語する男は白衣を翻し、BFと向かい合い様にして仁王立ちになる。ラップバトルお決まりの配置だ。これから起こるであろう壮絶なバトルを想像し、手汗が滲んできたBFはマイクを再度握りなおした。

    ????
    「…」

    BF
    「…」


     静寂。かれこれ10秒はこの空気が続いている。「321go」のカウントも既に済んでいる今、本来であれば既にバトルが始まっている頃。突っ立っている包帯男が微動だにしないことに違和感を感じた二人が同時に何か口にしようとする前に。冷や汗をかいた口裂け男はポツリといった。

    ????
    「ラップバトルって…どうやるんだ?」


    ズコッーーーーーーー!!!!(セルフ効果音)


     GFはスピーカーからズレ落ち、BFはマイクを落とし盛大に仰け反った。とんでもない男が挑んできたものである。何のために来たんだオメー。と文句垂れるBFに仕方ねぇだろ勢いで来ちまったんだからと滅茶苦茶な返しをする男。

     いつの間にか口喧嘩になったそれはやがてポコスカ殴り合いに発展した。今や小学校でも稀に見ないしょうもないケンカである。あまりに不毛な争いに呆れたGFがため息をついた。

     その一瞬。この場にいる全員の意識は完全に無防備であった。夜という時間は霊にとっても悪魔にとっても、そして悪い人間にとっても絶好の狩りの場。日の下で過ごす人間であるBFは兎も角、噂されてる口裂け男や悪魔の彼女がこの時間の危うさを知らない訳がなかったのに。3人は完全に油断してしまったのである。

    「きゃっ!?」
    「Bee!?」
    「は!?」

     赤黒い光が視界を埋め尽くす。空間を切り裂くように生まれた穴から、おぞましい何かがGFの身体を鷲掴みに掴んだ。即座にBFが手を伸ばすがその手はGFの指を掠めるだけ。届かない。無情にも閉じていく穴の修復スピードにBFの足は追い付かない。

    ????
    「クソッ…舌を噛むなよ、このビープ野郎!」

    BF
    「———ッ!?」

     絶望に声にもならぬ悲鳴をあげかけたその時、BFの身体がGFのものとは違う何かに引き寄せられるのを感じた。そのまま彼女が引き込まれていった穴へものすごい勢いで吸い込まれていく。さっきまで自分と言い争っていた男の顔が横にあるのに驚いたものの、人間であるBFの意識は穴内の異常性に耐え切れず、意識を手放した。



    シノハジ
    「…どうしてこんなことになっちまったかねぇ…」

     咄嗟の判断で青髪の少年を抱え、半ば無理矢理穴へ突っこんでいった男は途方に暮れる。茶髪の女性が連れ込まれた場所めがけて走ったのにも関わらず、彼女の姿を完全に見失ってしまった。

     頼みの綱である少年の方も衝撃に耐えられなかったのか完全に気絶し、力なく項垂れてしまっている。襟を掴み多少乱暴にぶん回せども起きる気配がない。それどころか一緒に回ったマイクが男の脳天に直撃する始末である。地味に痛い。

    シノハジ
    「マイクまで気にくわねー生意気なガキと一緒かよ…」

    シノハジ
    「なぁーここどこだよー!!お前のガールフレンドとやら奈落の底まで落ちてったけど助けなくていいのかよーー!!俺の事ここまで連れて来て無責任だなーオイ!」

    シノハジ
    「‥‥起きねぇもんはしょうがねぇ。ここら辺歩いて適当に出口探すか」

     ゆく宛てのない道をふらつくのには慣れているもんでね。そう独り言ちて歩く男。その手には若干雑な掴み方で連れ歩く青い少年。なんとも奇妙な組み合わせが完成したが、どうせ長くは続かぬ縁であろうと男は思った。

     しかし彼らはまだ知らない。GFと再会し元の世界へ戻るために、この先数々の敵が彼らの前に立ちはだかることを。志上ハジメとBFによるタッグで繰り広げられる長い長いラップバトルボスラッシュの幕開けとなることを。

     これは、ラップバトルのラの字も知らぬこの包帯男がやがてBFと対敵し、ラップバトルを繰り広げられるようになるまでのお話。FNF界に降り立った志上ハジメが、シノハジMODとして独自の曲と声を持ち、BFと対等なラップバトルを行えるようになるまでの冒険譚である。






    というのが序章(長い)
    ラップバトルというかFNFミリしらなシノハジにBFが手取り足取り教えながら、MOD界隈を一緒に回って歌って戦って…する展開が見たい。何らかの力でBF君のラップがノーツ状に見えるようになったシノハジがいつの間にか彼のサポーターとして動くようになって、いつの間にかタッグを組むようになってたら熱い。(勝手な妄想)

    シノハジが怖気づいてしまうほどの大敵にもマイク一つで立ち向かうBF君が見たいし、BFでさえ対応しきれぬ鬼の様な譜面を顔色一つ変えず捌き切るまで成長するシノハジが見たい。そういう漫画ないですかそうですか欲しいです――――――。(他力本願お祈り)
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    hana_3776

    REHABILIシノハジMODにストーリーとかそういうのがあるのかは兎も角、まだ本格的なMODがこの世に出てないからこそ出来る妄想というものがありましてだなうんたらかんたら…ということでFNFMOD界隈にシノハジが出てくるとしたらこういうストーリーが良いなという自分の妄想癖を長めの文にしました。
    キャラ捏造ぶっとび設定など細かい部分には目を瞑って妄想文を楽しんで頂けたら幸いです。
    FNFの世界線に住むシノハジの話(妄想) まだ人生を謳歌していたいという生への執念から墓から出たは良いものの、一度死んだ人間に戸籍とか人権とかあったもんではない。死んでいるのか生きているのかも分からぬ半端者の価値は、墓場にうろつく地縛霊以下の物である。そんな男、志上ハジメの行く宛てなどある筈もなく。生きる意味も目的も曖昧なまま、着の身着のまま街中を放浪するのが日課と成り果てていた。

     社会に縛られずに好きに寝て起きてという自由な生き方が出来ているとは思うが、虚しさを感じないとは言えなかった。この虚しさが生きたい意志を上回ったが最後、自分は第二の死を迎えるのだろう。その確信に満ちた嫌な予感だけが、彼を動かす原動力である。何か奇跡が起きないだろうか、そんなことを他力本願に願いながら、男は今日も夜道を散歩している…
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