シャンウタ転生パロ 第六話 花祭※キャプション必読でお願いします。
「綺麗だ。すごく。本当に。似合ってるよ、ウタ。可愛い」
熱した飴玉のような熱さと甘さの低い声。それは、ウタを真っ赤に熟れさせるには十分すぎるものだった。
「なっっ、なぁ、なっっに……?!」
顔を隠そうにも、手袋の調整されていて動けないし、顔を背けようにも頬に添えられた手によって阻まれる。ウタはただただ、餌を求める金魚のごとく、口をパクパクさせる以外にできることはなかった。
「おい、気安く触れるな、化粧が崩れる」
その声は我が友ペローナではないか?! ウタの窮地を救ったのは、他でもない、たった今衣装の調整をしていたペローナ。パシッと、ウタから手を離させると、守るように立ちはだかった。
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