こいだの、あいだの「サンクレッド〜」
「どうした」
「ちょっと、ここ行ったことあるかなあって。場所よくわかんなくて」
「どれ……ああ。お前、さては楽しようとチョコボで飛んでいたな?ここは地上からこのウロを抜けて行くんだ」
「む、なんでわかったんだ」
「見た目の割に適当だからな、お前」
「そっかあ〜……。でも教えてくれてありがとう、サンクレッド。また教えてね」
「また、って、何度も迷子になるつもりかお前!待て、おい!」
「あの子、ああやって言えばサンクレッドが構ってくれるって思っているのではなくて?」
「ヤ・シュトラ、そう言わないであげて。多分あの人なりに距離を縮めようとしているのよ」
「……聞こえてるぞ、お嬢さん方」
「サンクレッド〜」
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