人と人形が共存している世界。場所的には中世なんだけど、人形たちが使用人のように人に仕えたり、大切に扱われたりしている。
🔮は型落ちした人形で🤕はそれを山奥の昔貴族が住んでいた屋敷で見つける。
錆びてネジが外れてしまった🔮は動かず、ゴミの中に放り出されていた。
それを拾った🤕は隠れて🔮を直して、仕事終わりに毎日会いに行く。
昔はベビーシッター用として扱われていた🔮は動きは鈍く、ギシギシと音を立てていたが、言葉は介せた。
拙く喋る🔮との会話は🤕にとって楽しいもので、その逢い引きは長く続いた。
ある日、🔮に逢いに行く途中の山道に桃がなっていた。よく熟れたそれは美味しそうで、🤕は🔮に食べさせたくなる。
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