レオ監︎︎ ♀|🦁監♀SS③「果実を食む」ハロウィーンのイベントも無事に終わり、まだ熱気の残る学内を回りきったユウは最後に恋人の部屋を訪ねた。
「レオナさーん!ハッピーハロウィーン!お菓子くださ…うわっなんですかすごい!」
定番のセリフを口にしながら扉を開けると、ローテーブルには大皿に果物が瑞々しく山と盛られている。
ベッドから眠そうで不機嫌なテノールが聞こえてきた。
「遅い。どこで油を売ってたんだお前は」
「可愛い一年としては先輩方にサプライズをお届けしないわけにはいかないじゃないですか?」
「はっ、可愛い一年ね。いいからソファに座れよ」
「はい、失礼します」
やたら柔らかくて高価であろうソファにユウが、もふ、と慎重に腰を沈めると、右隣にレオナが無造作に座る。
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