アシュ→←ビリ「ん〜……」
リビングにあるハンモックに揺られながら、オイラは絶賛考え中だった。議題はどうやってアッシュパイセンのフライドチキンをバレないように盗み食いするか…。冷凍しているフライドチキンの個数を律儀に数えているから、ただもらうだけだとすぐにバレちゃう。
棒付きキャンディを舐めながらゆらゆらと天井を見つめていると、リビングに誰かが入ってきた気配がした。扉の音からして、外から入ってきたみたい。
正体は顔を覗き込まれてすぐに分かった。アッシュパイセンである。何やらこっちをじっと見つめてくるから、同じように見つめ返す。
「……アッシュパイセン」
「んだよ」
「フライドチキン食べても良い?」
「駄目に決まってんだろ」
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