パロ設定れめさめ。出会い(深夜の神社、妖の往診後)「やぁ、良い夜だな、軍人さん」
見回りに来た憲兵か。村雨はそう判断して極力不自然にならないよう話しかけた。
「よぉ、良い夜だな、書生くん」
青年はそう言って、村雨の方に歩いていった。
「何をしていた?」
「……いや、桜が綺麗だったもので、遠回りして花見に」
「……でかい医者鞄を担いで、か?」
軍人の青年がくくっと声を落として俯いて笑う。
「……見習いでね。先生の所に、勉強をしに行ってその帰りだ」
「ふーん……」
話術なら村雨の方が一枚上だ、と思っていた。だが、青年は急に村雨の顔を見て、こんなことを言った。
「猫のしっぽは治してやったのかい、お医者様?」
「!!」
「おっと図星って顔だ。そうか。今日はここに集まっていたか。惜しかったなぁ……もう少し早ければ、殺せてたのに」
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