ハッピーハロウィン「肥前の!!!肥前の!!!」
「肥前くん!!!肥前くん!!!」
深い暗闇から、けたたましい声が浮上させる。
まだ夜明け前の暗さの中、ドタバタと足音がする。
「う、うるせえ…なんなんだ…」
目をこすり文句を言えば、なんだかよくわからない生き物がそこにいた。
「……陸奥守…?」
まず疑問が広がる。
今目の前にいるのは陸奥守吉行のような生き物だ。
まず第一に、犬のような耳が2つピンと伸びている。
口からはいつもより大きな犬歯が上下4本伸びている。
次に、手が短く切り揃えられていた爪は、尖り黒い爪と化している。
そして最後に腰物と飾り羽根の横に、ゆらゆらと揺れる尻尾が見える。
「肥前くん!陸奥守くんが実に面白いことになっているんだよ!!!」
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