宗なず+レオいず①(宗なず寄り)
パリの夜のアトリエで良い雰囲気で唇を重ねて抱き締め合う宗となずな。背後から「シュウとナズがチュ~してる!おまえらいつの間にそんな関係にっ!?おおっ!インスピレーションが沸いてきたっ!」てレオが叫んで「レオちん!?にゃんでここに!?」と慌てるなずなにストップポーズで「待って!シュウとナズがチュ~して幸せになる曲がもうすぐ出来るから!」て紙にペンを滑らせるレオの腕を掴んで「いい加減にしないか、月永」て言う宗を前にションボリして「おまえたちを祝福する曲になりそうだったのに」て言うレオに「ごめん、こういう幸せな瞬間はふたりだけのものにしたい」て言うなずなと「祝福したいという気持ちは受け取るよ」と言う宗。
②(宗なず寄り)
ふたりの言葉に「う、うぅ…せっかくの傑作なのに!世界の損失だぞっ!いいのか!?」て叫ぶレオに「きみにも愛しい人がいるだろう?きみたちが睦み合う繊細で美しい瞬間をそうやすやすと凡俗共に見せびらかしたいかね?」と言う宗に「~!!もういい!シュウとナズのバーカ!ずっとそこで朝までチュ~してろ!」て言っていなくなって、「怒らせちゃった…」てなるなずなと「今は感情に任せて怒っているようだが月永はああ見えてロマンチックな男だからわかってくれると思うよ」と笑う宗。「…さて、どうしたものかね。本当に朝まできみと口づけを交わし続けても僕は一向に構わないが」「へ、変な冗談言ってないで集中しろ」て肩を叩くなずな。
③(レオいず寄り)
プンスコしながら帰宅するレオ。「ただいまっ!」「おかえり~。…れおくんなんか不機嫌じゃない?斎宮のアトリエで何かあった?」と迎える泉に飛び付いて「よくぞ聞いてくれたセナ!あのな…」と一部始終を語るレオに「あんたさぁ…バカじゃないの?」と溜め息吐く泉。「なんでっ!?セナはおれの味方じゃないのか!裏切り者!」て暴れるレオを抱き締めて「うるさいなぁ~、少し黙りなよ」と軽くキスしてレオにもスイッチが入ってしばらくキスしながら泉の顔をチラ、と見て(確かに、セナのこういうときの顔とかかわいい仕草見せるところとか…誰かに教えたいけど教えたくないかもしれないな)て思いながら唇を離して強く泉を抱き締めるレオ。
④(レオいず寄り)
「れおくん…?」て名前を呼ぶ泉に「今セナとチュ~してあいつらの気持ちがわかった!おれに甘えるセナのかわいいところなんか他の誰にも見せたくない!あいつらが言ってたのってそういうことだよな?謝ってくる!」て今にも走りそうなレオを「あ・の・さぁ~!」て引っ張る泉。「あんたにはムードとかないわけ?反省したなら上出来だし、あいつらに謝るのは今日じゃなくていいでしょ…今は俺だけ見てなよ」て腕を伸ばす泉と「今日のセナは甘えんぼだな?」て笑いながら「おれとセナの幸せな歌は作って良い?ふたりのときにだけ歌うから、他の人には聴かせないふたりだけの曲…」「それならいいんじゃない?どんな曲?」てじゃれ合うふたりの夜。
⑤(終わり)
後日レオがアトリエを訪れて「あの時はごめん!」て謝罪して「頭なんて下げなくていいから!」て慌てるなずなと「構わないよ」と言う宗。「でもさ、実は曲出来ちゃったから聴いてくれないか?おまえたちの愛を祝福させてくれ!」て言うレオを突っぱねられるはずもなく聴かせてもらって、「月永から見た僕たちはこんな風に見えるのだね」「うん、幸せな気持ちになれる曲だな」て微笑みあって「月永。この曲を頂いても構わないかね?僕のアトリエで流したいのだが」て打診する宗に「もちろんいいぞ!わはは!やっぱりおれは天才だ!」て騒いでるレオを「バカ笑いしてないでちゃんと謝ったんだよね?ほら、邪魔しないで帰るよ」と連れ帰る泉の話。