一枚から…「やべぇ…ない」
ロッカー、カバンを漁るが部活用のTシャツがないのだ。朝練で着たのはあるが既に汗で塗れており着るきにはならない。肝心な時に今日は体育がなく体操着も持って来ていない。
どうしたもんかと考える。
一番はヤスに借りるのが手っ取り早が今日に限って日直の仕事があり遅れると連絡があったばかりだ。
う~んと唸っていると
「センパイ…」
「う?」
顔上げると隣で着替えていた流川がTシャツを一枚オレに差し出してくる。
オレに?っと指を差し確認すると静かに頷く。
「ワリ…サンキュー」
とここは素直に好意に甘えることにする。
「お前って誰かに物貸すのとか嫌がりそうだけど以外だな!」
着替えながら流川に話しかけると
「…センパイだけッス…」
1935