※小説として書き進めていた文章を会話文に変更したものなので、ところどころレンくんの独白が入ります。
※小説の文体から会話文の文体へ変更しにくかった場所は、話の流れ的に違和感があっても強引に独白を入れています。
❏設定❏
・人間設定のレンカイ
・蓮(レン)=大学生
・海斗(KAITO)=大学生
❏本文❏
蓮視点の独白:あれから二年の月日が流れて、俺は海斗さんと同じ大学に通っている。だけど、つい先日、海斗さんがあと一年で大学を卒業してしまうと悲嘆にくれていたところ、海斗さんから、そもそもなんで俺と同じ大学に入ったんだと今更な質問を投げかけられ、俺は正直に海斗さんと同じ大学に入りたかったからだと答えた。すると、海斗さんは露骨に引いたような表情を浮かべたばかりか、人のことをストーカーだのなんだのと揶揄してきたのだが、好きな人と一分一秒でも長く一緒にいたいと思うのは当然のことだと、なかば言い訳がましく主張したころ、まさかの事態が起きた。その日は、俺の二十歳の誕生日だった――。
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