どこかでカクスパになる予定のメモ「あれ? お帰り今日でしたっけ」
司令室へと向かう階段近くで、見知った文官に声を掛けられた。
「順調にいきすぎて帰りの船がなくての、ついでで海軍に乗せてもろうた」
帰島が三日も前倒しになったと肩を竦めてみせたカクに、そりゃ早いわけだと笑う文官。
「今ここに残っとるのは誰じゃ?」
「ジャブラさんが……ああ、でも急な案件が入ったとかで昼前にマリンフォードへ」
「なんじゃガラ空きか、珍しい」
司法島では9のメンバーが常に一人は塔に残っているのが通例なのだが、任務の兼ね合いでこういう例外日もまれにある。
年に数日あるかないかの珍しい日だが、カクの帰島が早まったおかげで今現在は常在一人に変わりはなく、珍しくもなんともない日になってしまった。
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