【告白シリーズ】裏設定本編に出せなかった裏設定
・一枚の写真
父親同士が若い頃から上司と部下だったこともあり、カリファが生まれた際に14歳だったスパンダム♀を抱っこした事があり、親バカのスパンダインがラスキーに命じて記念撮影をした。その1年後にスパンダム♀はスパンダインの政敵に毒を飲まされ、自身の赤子を抱く可能性を殆ど奪われた、スパンダインもラスキーも諜報員としての仕事があって現場に居合わせる事が出来なかった事を本当に後悔していた。
故に、その写真はスパンダインとラスキーしか知らない秘密だった、それから20数年経ってスパンダムが懐妊したという知らせが入る。娘を持つ父として、ラスキーからカリファに、スパンダインからスパンダムに同じ写真が渡される。
ー幸せにー
子供を産むことが絶対に幸せだと言わないが、愛し合った末に生まれてくる命が如何に尊いか、それを知っている「父親」としての心からの言葉だった。
因みに、密かに「姉」としてスパンダムを慕っていたカリファは御令嬢らしく着飾って自分を抱き上げる14歳のスパンダムと一緒に写っている事を大いに自慢したし、その時は生まれても居なかったカクは大いに悔しがった。