Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    sakuranko55

    @sakuranko55

    サークル「さくらんこ」
    創作BL「あなたのタマシイいただきます!」公開中です!
    小説 いるかとう
    イラスト ろめの

    pixiv https://www.pixiv.net/users/74511444
    FANBOX https://sakurauko55.fanbox.cc/

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 23

    sakuranko55

    ☆quiet follow

    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ③
    神功VS薬師河の続き!
    アルファポリスでも

    ■巽×那由多
    【俺のこと愛してる幼馴染が彼女持ちだった件聞く?】
    ■九鬼×左千夫
    【美麗な彼氏の男の潮吹き講座(R18+)】更新中!

    #過去編
    pastEditors
    ##絶有主《ゼウス》
    #創作BL
    creationOfBl
    #BL小説
    blNovel
    #バトル
    battle
    #死ネタ
    newsOfADeath
    #流血
    bleeding
    #三角関係
    eternalTriangle

    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ③「…………交渉決裂ですね、仕方がありません。
    それでは僕の用事が終わるまで眠っていてください」
    「左千夫こそ、ゆっくりしていってよ。悪い様にはしないからさ」

    静かだが殺気を含んだ言の葉が交わされた後二人の姿が消える。目にも止まらぬ速さで動いた二人の衝突音が所々で轟き、空間を震わせた。
    神功はリーチの長さを活かして槍を何度も突き出す。油断すれば蜂の巣にされそうなほど的確な急所狙いを薬師河は掌と膝から下を使って器用に受け止めた。神功は一際大きく後ろに肘を引くと小細工なく真っ直ぐに槍を突き出した。すると薬師河は槍の柄の部分を掌で滑らせて減速させ、足裏を前に突き出すようにして矛先を真っ向から受け止めた。
    〝ガギンッッ〟と鈍い金属音が響きわたって神功が眉を顰める。そのまま、ぐぐぐぐぐッと押し込もうとするが脚力と腕力の違いから押し切る事は出来ず。また、靭やかな優男の割には薬師河のウエイトは重く、ちょっとやそっとでは動く事は無かった。神功が薬師河の瞳から貫通した靴底の更に奥を見つめる。衝突で靴底は無惨にも穴が空いてしまったがその奥の足の指の付け根の辺りに硬い鉱石がプロテクターのようにはめられていた。

    「足技が好きな事は知っていましたが……」
    「僕も、君が長ものが好きなのは知ってたけど」

    お互い知っていた頃よりも格段成長した姿に自然と笑みが浮かんだ。それは尊敬でも、侘しさでもあり、満たされない月日と心を埋めるように互いが全力でぶつかる。再び距離を取ると神功はただ突き刺す動作だけでは無く槍を回転させ、薬師河に防がれた後もグルッと大きく回して柄の攻撃も入れていく。普通の相手なら次に柄先が来るのか矛先が来るのか悩んでしまいそうだが、薬師河は黒い瞳で確りと見つめてギリギリまで引き寄せてから躱す。そして、その躱してそった体のままバク転やバク宙をして蹴り技を披露する。ただの蹴りではなく鞭のように撓った足は空気を切り裂き、特殊素材でできた神功の制服を裂いた。
    しかし、神功は怯むことなく更に一歩踏み込むと槍のリーチを捨て、短く持つとバク宙して地面に降り立つ前の空中にいる薬師河へと槍を突き入れる。
    それも薬師河には触れるとこはなく空中で体を捻られてしまうが神功は槍の柄先を蹴り上げ、逆の足で矛の付け根を地面へと向かって踏み込んで軌道を無理矢理変え、更に遠心力を乗せる。
    流石の薬師河もそれ以上体位を変える事はできず、急に上から斜め下に袈裟斬りのように落ちてきた刃先は不可避で、左脚の太腿から右足の膝下へと斜めに裂傷が走る。先ほど刄を通さなかった包帯が無惨にも切り裂かれ、赤い飛沫が神功の白い制服を染めた。

    「…………………ッ。……流石、属性化も完璧なんだね」
    「不完全な状態にしておくのは苦手なんです。さて、君の機動力はこれで………ッ、なに……?!」
    「残念だけど……。僕治せるタイプなんだ。肉体の再生それが僕の能力。どんな肉体からでも僕を作り上げれる能力かな…?少し説明が難しいし、僕もあんまりわかってないんだけどね」

    神功は薬師河に接触する瞬間に槍に炎の熱をもたせた。更に殺傷能力を上げた矛先が見事に薬師河の足を切り裂いたはずだがその傷が見事に塞がっていく。
    元から絶有主ゼウスのメンバーで能力が知られているのは試験管人間のイロハのみである。
    薬師河悠都やくしがわ ゆうとはノーフェイスとコードネームを名乗っており、愛輝凪高校が地区聖戦で優勝し政府直下の組織となったときに初めて実名を知ったというほど情報が無かった。薬師河と過ごした幼い頃はまだ能力が目覚めていなかった為、治癒に関する能力なのかはたまた全く別の能力なのか神功は分からなかった。しかし、手を止める事なく再び槍を構え、武器に炎の熱を伝えたその時、ちらちらと白い丸い塊が視界の隅を舞い始める。神功は一瞬だけ視線を薬師河から外すと気温がグッと下がった事に長く息を吐いた。

    「属性化……ですね。雪……?水の派生……か」
    「うん。……と言っても、僕、普通の能力も、属性化も下手なんだけどね。君と一緒のときはまだ開花してなかったし」
    「確かにそうですが、それでも君は誰よりも強かった」
    「そんなこと無いよ……左千夫は僕の事買い被り過ぎだから」
    「加減はしませんよ」
    「怪我させたくないんだけどな……」

    どれだけ神功が殺気を放とうと薬師河は微笑んだままであった。しかし、二人とも高揚は隠せずに呼吸のスピードが速くなって、神功の周りの雪が水に変わり、薬師河の周りは空気に氷の結晶が混じっていく。
    そんな二人が本気でぶつかり上がった瞬間。大きな水蒸気の塊が発生して切り離された空間の仲が霧で満たされていった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    sakuranko55

    PROGRESS【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ⑤

    残りはアルファポリスで上げることにします!
    11月中はBL小説大賞に集中しますのでよろしくお願いします。
    九鬼が変態じゃないバトルはないです。笑
    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ⑤「ねぇー、イロハちゃん。どれだけ姿を消してもニオイを消さないと〜。怖い怖い〜♡ってあまーいニオイがクッサイんだよネ〜」
    「ヒィッ!やめっ……!」
    「この髪って黒く出来るの?あーでも、水色のままでもいっか〜、顔だけ見てたら一緒だし、色違いもアリだね!」
    「い、いだあぁぁあっ、髪っ、引っ張るでなぁっ!」
    「はぁ……♡声が違うのがちょっとアレだけど、やっぱりイイヨ、イロハちゃん、その顔が歪むの最ッッッッ高!今までは黒い髪の赤い瞳の子をたくさーぁん殺してきたけど、顔が似てて色が違うっていうのもまたイイナァ……」
    「ひっ………ぅっ!?」

    逃げる間もなく伸びてきたてがイロハの首を掴んで地面へと抑え向けた。そのまま喉を押しつぶし、九鬼の指に力が入るとともに首が閉まっていく。イロハは色々な能力を有しているのに目の前の男に与えられる恐怖に屈服し、それ以上は能力が切り替わらなかった。喉を押し潰している手を必死に引っ掻いて、引っ張って足をばたつかせるがびくともせず視界が霞んでいく。
    1762

    sakuranko55

    PROGRESS【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ③
    神功VS薬師河の続き!
    アルファポリスでも

    ■巽×那由多
    【俺のこと愛してる幼馴染が彼女持ちだった件聞く?】
    ■九鬼×左千夫
    【美麗な彼氏の男の潮吹き講座(R18+)】更新中!
    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ③「…………交渉決裂ですね、仕方がありません。
    それでは僕の用事が終わるまで眠っていてください」
    「左千夫こそ、ゆっくりしていってよ。悪い様にはしないからさ」

    静かだが殺気を含んだ言の葉が交わされた後二人の姿が消える。目にも止まらぬ速さで動いた二人の衝突音が所々で轟き、空間を震わせた。
    神功はリーチの長さを活かして槍を何度も突き出す。油断すれば蜂の巣にされそうなほど的確な急所狙いを薬師河は掌と膝から下を使って器用に受け止めた。神功は一際大きく後ろに肘を引くと小細工なく真っ直ぐに槍を突き出した。すると薬師河は槍の柄の部分を掌で滑らせて減速させ、足裏を前に突き出すようにして矛先を真っ向から受け止めた。
    〝ガギンッッ〟と鈍い金属音が響きわたって神功が眉を顰める。そのまま、ぐぐぐぐぐッと押し込もうとするが脚力と腕力の違いから押し切る事は出来ず。また、靭やかな優男の割には薬師河のウエイトは重く、ちょっとやそっとでは動く事は無かった。神功が薬師河の瞳から貫通した靴底の更に奥を見つめる。衝突で靴底は無惨にも穴が空いてしまったがその奥の足の指の付け根の辺りに硬い鉱石がプロテクターのようにはめられていた。
    1939

    sakuranko55

    PROGRESS【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ②
    神功VS薬師河です。
    ろめと、やっくんやっくんと言ってるのはこの人の事!むかしの名前は〝サチオ〟です。
    九鬼とは三角関係?になるんですが、さっちんがやっくんのことサチオって言い出したらややこしくなるやつだなーと思いつつもうどうもできない!!笑
    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ②「7193……いや、左千夫とこうやって手合わせするのはいつぶりかな」
    「……………ッ!?……それはッ」
    「あ、そういう意味で言ったんじゃないよ。
    僕を殺したことなんて、もう忘れてくれていいからね」
    「────────ッ!!」

    神功の脳裏に記憶が蘇る。
    神功は幾度と無く繰り返された実験により記憶が断片的に欠けているが。九鬼との幼少期の出会いを思い出した時に同じく薬師河悠都やくしがわ ゆうとのことも思い出していた。
    更に脳が刺激を受けた事により、当時は“サチオ”と名乗る少年とのでき事が今また鮮明に蘇っていく。神功は“サチオ”、今は薬師河悠都やくしがわ ゆうとと名乗る男を確かに殺した。自分が実験体であった頃、研究員のお遊び紛いの同士討ちの相手が彼であった。神功は自分の殺し合いの相手が薬師河と最後まで気づく事なく、突き出したナイフが彼の首を切り裂き、彼と気づいたときには既に亡骸であったのだ。
    1440

    related works

    fuuumi_new

    MOURNING夏油傑×五条悟 死ネタです。
    9月の初め頃、宿儺戦で悟に負けるフラグが立ってきた時に保険で書いたやつです。だって!最強だから負けるわけない……確かにここで悟が勝ったら味気無さすぎるかもだけど、戦線離脱六眼が使えなくなるくらいで死にはせん…だって最強だよ?って思ってます。でもターミナルって生死の狭間表現有り得るので諦めてない。可能性はまだある……生きて。万が一の万が一の話でした。
    序章「悟、本当にお疲れ。頑張ったね」
    目の前にいる傑が顔を綻ばせた。
    あの日と同じ言葉を同じ表情で。
    「あ……すぐ、る」
    だけど、知っていた。ここが現実なのか妄想なのか、それくらい。だってこれは夢の中で何百回、何万回と想像した光景で……
    「悟、こっちへおいで」
    傑はそう言って両手を広げる。目の前にいるのは最後に見た袈裟を着た傑じゃなくて、高専の、あの3年間の傑だった。少しの違和感を感じながらも、吸い寄せられるように傑の方へと歩みを進めれば懐かしい温もりに包まれた。
    「傑」
    「なに?」
    「コレ現実?」
    「そうか違うかで聞かれたら、そう、だよ」
    「そうか……俺、ははっ。そっか」
    傑の言葉に目を閉じれば一気に記憶が蘇る。生前の記憶、ってやつ。
    2709