Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    sakuranko55

    @sakuranko55

    サークル「さくらんこ」
    創作BL「あなたのタマシイいただきます!」公開中です!
    小説 いるかとう
    イラスト ろめの

    pixiv https://www.pixiv.net/users/74511444
    FANBOX https://sakurauko55.fanbox.cc/

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 23

    sakuranko55

    ☆quiet follow

    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ①
    まずは神功VS薬師と九鬼VSイロハ!
    イロハはさっちんとおんなじ顔で神色がちがいまーす!

    #過去編
    pastEditors
    ##絶有主《ゼウス》
    #創作BL
    creationOfBl
    #BL小説
    blNovel
    #バトル
    battle
    #死ネタ
    newsOfADeath
    #流血
    bleeding
    #三角関係
    eternalTriangle

    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ①九鬼と神功はクロコッタの能力である空間の歪から吐き出された。
    神功は完全に戦意喪失をしており膝を付いたまま立ち上がる事が出来ず、その前へと敵から神功を隔てるように九鬼は立ちはだかりグローブを嵌め直す。
    位置的には旧校舎の屋上近くになる筈だが辺りは四角く切り取られた空間になっているだけで地形が凸凹としているほかは何も無かった。
    九鬼と神功の他に二人の人影が佇む。
    奥でにこやかな笑みを浮かべて佇んでいる黒髪のショートヘアの青年が薬師河悠都やくしがわ ゆうと絶有主ゼウス高校の副会長である。そしてその少し前には前髪が真ん中で分かれた長身で整った顔立ちの男が立っていた。その容姿を見た瞬間九鬼の表情が歪んだ。

    「マ、ジ…ッ!?……ヤバイちょータイプなコが居るんだケド!ね!左千夫クン!ちょっとしっかりしなヨ!見て!ほら、アソコに左千夫クンが居るヨ!?」

    自失している神功などお構い無しに九鬼は神功とポニーテールに結われた淡い水色の髪の男を交互に見詰めた。
    頬を紅潮させるほどその男の容姿に心が踊り、ゆさゆさと神功を揺らす。
    そのお陰と言っていいのか分からないが神功はハッとしたように槍を握り直して立ち上がった。

    「無様じゃな、神功。なぜわらわを、差し置いてコヤツが政府のお気に入りなのだ?解せぬ」
    「……イロハさん、ですかね?」
    「え?なに!?左千夫クンの知り合い?もしかして、生き別れた兄弟!?もしかして、感動の再会……ッあ…!ちょ、ウソ、ウソだって!ソレ、ホンモノの槍だからネ!?刺さったら死ぬカラ!」

    高揚した九鬼が収まることを知らず言葉を捲し立てるが神功が今にも殺すと言わんばかりの表情で槍を突き付けた為に静かになった。その様子に神功は溜息を吐くと槍の柄を地面へと付けた。

    「試験管人間、認識番号0000168、コードネームはイロハ。優良遺伝子を組み合わせて作られたプロトタイプ。能力は人の能力・容姿のコピー。プロトタイプの中では成功例とされており、能力は申し分ないが社会適応性が皆無」
    わらわが悪いのではない。他の下民が悪いのじゃ……誰も妾の気持ちを理解できぬ」

    イロハと呼ばれた、神功にそっくりの容姿を持った人物は大袈裟に前髪を掻き揚げた。その動作の一つ一つが九鬼の目に止まり、胸元の服を握り締めながらはぁ………と、艶かしく息を吐いた。

    「能力か……。能力でもイイかな……すっごく好み」
    「………………………………………九鬼」

    神功が呆れたと言わんばかりに名前を呼ぶが既に九鬼は聞こえてない様子で真っ直ぐにイロハを見詰めていた。
    しかしその甘い視線が一気に凍てつく。
    神功までが畏怖するように、鋭く尖った視線の先には薬師河悠都やくしがわ ゆうとが相変わらずの笑みを湛えながら歩いてきていた。

    「気持ちを理解してもらう為には、相手の気持ちも理解してあげないといけないよ、イロハ」
    「悠都の言う事は哲学的過ぎじゃ、妾にはわからん」

    邪気のない笑みを湛えながら薬師河はイロハの肩を柔らかく叩く。九鬼が冷たい視線を向けている横で神功は矢張り信じられないモノを見ているかのように瞳を大きく揺らし声を溢した。

    「〝サチオ〟……いえ、今は薬師河悠都やくしがわ ゆうとと呼ぶのが正しいですかね……」
    「久しぶりだね、7913-34-333-6。あ、今は神功左千夫じんぐう さちおだったね。この空間は外と遮断されているから情報が漏れることはないから安心してね」
    「どうして……貴方が生きている」
    「実は死んでなかったんだ。……伝えようかとも思ったんだけど」

    薬師河は驚きを隠せない神功とは対象的に柔らかな笑みを浮かべたまま今にも殺すと言いたげで殺気を撒き散らしている九鬼を一瞥した。そしてまた神功を見つめ直すと更に笑みを深める。

    「なら……」
    「言う必要はないかな……って思って」
    「───────ッ!!」

    薬師河の一言一言に神功は動揺が隠せない。
    目に見える程取り乱し、抉られたように痛む心に呼吸が弾んだ。戦意喪失に近いその状態の最中、イロハから無数に伸びた植物が神功を串刺しに掛かる。しかし、神功が微動だに出来ずとも横にいる九鬼が床をタッチして壁のようにして植物の進行を塞ぐ。そしてその壁が手のように形を変えてイロハを後方へと押しやる。

    「ちっ。便利な能力じゃのっ!」
    「イロハちゃんはボクと遊ぼっか〜★積もる話もあるみたいだし。すっっっっごく気に食わないケド……………、今だけ、譲ってやるヨ」

    ズザァァァァァァと床が波のようにイロハを別場所に押しやっていく。九鬼は神功の顔を見つめてから薬師河へと殺気を込めた戒めのような言葉を放った。しかし薬師河は静かに微笑んだまま微動だにせず、九鬼は更に面白く無さそうに眉を顰めてからイロハを追った。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    🍌🍌🍌🍌
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    sakuranko55

    PROGRESS【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ⑤

    残りはアルファポリスで上げることにします!
    11月中はBL小説大賞に集中しますのでよろしくお願いします。
    九鬼が変態じゃないバトルはないです。笑
    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ⑤「ねぇー、イロハちゃん。どれだけ姿を消してもニオイを消さないと〜。怖い怖い〜♡ってあまーいニオイがクッサイんだよネ〜」
    「ヒィッ!やめっ……!」
    「この髪って黒く出来るの?あーでも、水色のままでもいっか〜、顔だけ見てたら一緒だし、色違いもアリだね!」
    「い、いだあぁぁあっ、髪っ、引っ張るでなぁっ!」
    「はぁ……♡声が違うのがちょっとアレだけど、やっぱりイイヨ、イロハちゃん、その顔が歪むの最ッッッッ高!今までは黒い髪の赤い瞳の子をたくさーぁん殺してきたけど、顔が似てて色が違うっていうのもまたイイナァ……」
    「ひっ………ぅっ!?」

    逃げる間もなく伸びてきたてがイロハの首を掴んで地面へと抑え向けた。そのまま喉を押しつぶし、九鬼の指に力が入るとともに首が閉まっていく。イロハは色々な能力を有しているのに目の前の男に与えられる恐怖に屈服し、それ以上は能力が切り替わらなかった。喉を押し潰している手を必死に引っ掻いて、引っ張って足をばたつかせるがびくともせず視界が霞んでいく。
    1762

    sakuranko55

    PROGRESS【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ③
    神功VS薬師河の続き!
    アルファポリスでも

    ■巽×那由多
    【俺のこと愛してる幼馴染が彼女持ちだった件聞く?】
    ■九鬼×左千夫
    【美麗な彼氏の男の潮吹き講座(R18+)】更新中!
    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ③「…………交渉決裂ですね、仕方がありません。
    それでは僕の用事が終わるまで眠っていてください」
    「左千夫こそ、ゆっくりしていってよ。悪い様にはしないからさ」

    静かだが殺気を含んだ言の葉が交わされた後二人の姿が消える。目にも止まらぬ速さで動いた二人の衝突音が所々で轟き、空間を震わせた。
    神功はリーチの長さを活かして槍を何度も突き出す。油断すれば蜂の巣にされそうなほど的確な急所狙いを薬師河は掌と膝から下を使って器用に受け止めた。神功は一際大きく後ろに肘を引くと小細工なく真っ直ぐに槍を突き出した。すると薬師河は槍の柄の部分を掌で滑らせて減速させ、足裏を前に突き出すようにして矛先を真っ向から受け止めた。
    〝ガギンッッ〟と鈍い金属音が響きわたって神功が眉を顰める。そのまま、ぐぐぐぐぐッと押し込もうとするが脚力と腕力の違いから押し切る事は出来ず。また、靭やかな優男の割には薬師河のウエイトは重く、ちょっとやそっとでは動く事は無かった。神功が薬師河の瞳から貫通した靴底の更に奥を見つめる。衝突で靴底は無惨にも穴が空いてしまったがその奥の足の指の付け根の辺りに硬い鉱石がプロテクターのようにはめられていた。
    1939

    sakuranko55

    PROGRESS【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ②
    神功VS薬師河です。
    ろめと、やっくんやっくんと言ってるのはこの人の事!むかしの名前は〝サチオ〟です。
    九鬼とは三角関係?になるんですが、さっちんがやっくんのことサチオって言い出したらややこしくなるやつだなーと思いつつもうどうもできない!!笑
    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ②「7193……いや、左千夫とこうやって手合わせするのはいつぶりかな」
    「……………ッ!?……それはッ」
    「あ、そういう意味で言ったんじゃないよ。
    僕を殺したことなんて、もう忘れてくれていいからね」
    「────────ッ!!」

    神功の脳裏に記憶が蘇る。
    神功は幾度と無く繰り返された実験により記憶が断片的に欠けているが。九鬼との幼少期の出会いを思い出した時に同じく薬師河悠都やくしがわ ゆうとのことも思い出していた。
    更に脳が刺激を受けた事により、当時は“サチオ”と名乗る少年とのでき事が今また鮮明に蘇っていく。神功は“サチオ”、今は薬師河悠都やくしがわ ゆうとと名乗る男を確かに殺した。自分が実験体であった頃、研究員のお遊び紛いの同士討ちの相手が彼であった。神功は自分の殺し合いの相手が薬師河と最後まで気づく事なく、突き出したナイフが彼の首を切り裂き、彼と気づいたときには既に亡骸であったのだ。
    1440

    related works

    嗟弓@ A29393221

    DONEアテンション
    BLオリジナルストーリー 異世界現代風 小説参考キャラビジュイラストあり
    他サイトに掲載済み
    ね、見て綺麗かつては人間が支配していた青い星。その支配はある日を境に変わってしまった。人間以外の動物が人間と同等の知を持ち、四足歩行を突如として始めたのだ。動物上分類で、自らと種類が異なると相手を他種族と呼び、逆もそう呼んだ。人間の築いた文化は崩れ、元々飼われていた動物の文化と混ざり、新しいものとなった。そこで起きた社会問題についてこの本では解く。
    1〜
    『他種族と混ざってはいけない』これはこの世界に周知されたルール。
    他種族を決して愛しても、恋をしていても。体を重ね、一線を越えることはこの世で社会的に死ぬのに等しい。周囲にバレると死刑は確定する。
    もし、仮に他種族と体を重ね産まれてくる子がいるのなら。その子はまず死に至る。有名かつ常識的な話。自らの持つ種族遺伝子とパートナーの持つ種族遺伝子が別である…つまり他種族同士場合。その遺伝子同士は決して結び付くことはない。ゲイやレズ…同性同士では子が孕めないことに似ている。ところが、それらと違うのは腹を大きくできるところだ。しかし残念ながら、腹を痛めて産む子は生物ならざる姿、形で産まれる。そして半日もすれば死に絶える。肺も、エラもなく心臓どころか、脳も骨もない体で産まれ息もできず死ぬ。
    6629

    片栗粉

    DONEうちの子(侍)×うちの子(詩人)のBLです。すけべにいたりそうな雰囲気です。キャラ設定はこちらをご覧ください→https://poipiku.com/8793653/9349731.html
    雨とセンチメンタル 雨は時々、自分を感傷的にさせる。黒衣森は雨が降っていることが多く、必然的に雨の日には嫌な思い出が付きまとう。
     ここラベンダーベッドも例に漏れず雨が多く、まさに小雨が降り出したところであった。
    「少し夜風にあたってこようかな」
    ユリウスはエールの注がれたジョッキをぐいと飲み干して席を立つ。玄関扉を押すと微かに聞こえる雨音。
    「一服したら戻るよ」
    ひらひらと手を振って、扉を閉めた。玄関ポーチで感じる夜の風は、酒を飲んで少し火照った体に心地良い。ふうと息を吐いて煙草に火を点けた。
     たまたま、偶然、こればかりは仕方ないと思っているが、雨の日に母が亡くなったのを思い出しては感傷的になる。
     口にくわえた煙草を吸い、細くゆっくりと紫煙を吐き出す。ユリウスは普段であれば煙草を吸わないが、時々こうして感傷に浸る際に1人で嗜む。冒険稼業の合間に各地で集めた煙草をひとつひとつケースに収めて持ち歩いている。今日のは林檎の甘酸っぱいフレーバーだと店員から聞いていた。林檎の甘い香りと爽やかな酸味が口内に残る。
    2805

    recommended works